先日、九州運輸局からバイクの整備命令を受けた女性が、指定された運行経路以外の道路を走行したとして、道路運送車両法違反(使用経路制限指示違反)の疑いで逮捕されたというニュースがありました。
この女性は、ブレーキランプが点かないなどの整備不良のバイクを運転していて、九州運輸局と警察から取り締まりを受けバイクの整備命令が出されました。
その際に、「自宅から整備工場に行く以外は、乗ってはならない」などと運転経路を指示されたにもかかわらず、指定された経路以外の道路を走行していて逮捕されたものです。
道路運送車両法第54条では、地方運輸局長は、整備不良の車両の使用者に対して、必要な整備を行うように命じることができるとなっています。
その際、車の使用方法や経路の制限等について指示することがあり、この女性はこれに違反したというわけです。
これには当然罰則があります。この命令または指示に従わない場合には50万円以下の罰金が科せられたり、車の使用停止処分が行われたりします。
整備不良の車を運転していて、整備命令を受けたらすぐに整備するようにしてください。
(シンク出版株式会社 2021.7.20更新)
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