日本列島に猛暑がやってきました。熱中症での救急搬送が急増しています。
車に乗る人は、エアコンが効いているので比較的熱中症の危険が少ないと思われていますが、長時間にわたって晴天の中で運転するとフロントガラスごしに直射日光を浴びるので、予想外に汗をかき身体の水分を失っている可能性があります。
運転直後に配達業務などで炎天下を動き回ると、熱中症になる危険が高まりますので、適宜マスクを外すなど気をつけましょう。
また、エアコンを切ってトラックの中で休憩していた70代の男性が熱中症で死亡した事例や、感染症対策で換気のため窓をあけて運行していたバス運転者が意識朦朧となった事例もあります。
熱中症の症状は、最初は「めまい」や「顔のほてり」から始まり、「筋肉痛」や「筋肉のけいれん」「体のだるさ」「吐き気」「大量の汗」「体温が高温」「意識が朦朧」などだんだんひどい症状となります。
水を飲もうとしても「自分で水分補給ができない」状態になったら重症ですから、急いで救急車を呼ぶ必要があります。
顔のほてり程度のときに、日の当たらないエアコンのきいた涼しい場所で休憩し、自分で水分補給ができるか試しましょう。水分をとって気分が改善するようでしたら、塩分補給などもして様子をみてください。
くれぐれも暑いときは無理をしないで、早めの休憩を心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2021.7.21更新)
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