道路交通法が改正され、スマートフォンや携帯端末などを見ながら運転する「ながら運転」への罰則が大幅に強化されましたが(2019年12月から施行)、未だに運転中にスマートフォン等を見ているドライバーの姿をよく見かけます。
さる7月12日午後6時45分ごろ、名古屋市南区の交差点で市バスの運転者がスマートフォンを見ながら青信号で発進し、前に止まっていた乗用車に追突する事故を起こしました。
運転者は当初、「脇見をしていた」と警察署に説明していましたが、ドライブレコーダーの映像からスマートフォンを注視していたことがわかりました。「スマホでネットニュースを見ていた」と話しているそうです。
市バスの規定では、業務中は携帯電話の電源を切ってカバン等にしまうルールになっていたにもかかわらず、運転席に持ち込んでいたようです。
オリンピック結果や新型コロナウイルス感染等の最新ニュースが、いち早くインターネットで確認できますので、スマートフォンのネットニュースを見る人は非常に多いと言われています。
しかし、いくら最新のニュースを知りたくても、運転中にスマホを見るのは非常に危険です。誘惑に負けないよう、業務規程になくても必ずスマホ等の電源を切って、カバン等の中にしまっておくように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2021.8.3更新)
本書は金光義弘氏(川崎医療福祉大学名誉教授・NPO法人安全と安心 心のまなびば理事長)が長年の研究と実践で培った知識と経験をもとに、現在の交通問題について50の提言をまとめた1冊です。
提言は、リスクマネジメントや危機管理体制の基本、これからの交通社会を担う子どもの安全教育まで、幅広いジャンルを紹介しています。交通問題解決の指針に触れることができる一冊です。