さる8月13日午前5時10分ごろ、兵庫県姫路市北原の姫路バイパス下り車線で、自損事故を起こして停車中の軽乗用車に大型トラックが衝突し、軽乗用車に乗っていた女性(47歳)が死亡する事故が発生しました。
現場は片側3車線で、衝突事故直前に女性から「壁に接触して真ん中の車線に停車している」と110番が入り、その後、トラック運転者から「停車中の車に気づくのが遅れてぶつかった」と通報があったそうです。
兵庫県の同日の日ノ出時刻は5時18分頃で、普段ならうっすら明るいはずでしたが、夜中から雨が降っていたので周囲はまだ暗かったと思われます。また、軽自動車の事故も雨によるスリップと考えられています。
事故の状況は詳しくわかりませんが、女性が車を路肩まで移動させたり身体だけでも避難できていたら、死亡事故にはならなかった可能性があり残念でなりません。
後続車が前方に注意することはもちろん重要ですが、高速道路や自動車専用道路などでは、車線上に駐停車することがいかに危険かを肝に銘じて、事故やトラブル時はできるだけ早急に広い路肩などへ移動するように努めましょう。
(シンク出版株式会社 2021.8.17更新)
本書は金光義弘氏(川崎医療福祉大学名誉教授・NPO法人安全と安心 心のまなびば理事長)が長年の研究と実践で培った知識と経験をもとに、現在の交通問題について50の提言をまとめた1冊です。
提言は、リスクマネジメントや危機管理体制の基本、ストレスや健康管理ミスが交通事故の原因になる仕組み、これからの交通社会を担う子どもの安全教育まで、幅広いジャンルを紹介しています。
交通問題解決の指針に触れることができ、朝礼話題のネタ探しにも活用できる一冊です。