最近、「キャンインベーダー」と呼ばれる手口を使って高級車を盗んだ男性が逮捕されたというニュースがありました。
あまり聞き慣れない手口なのですが、これまでは電子キーから出る微弱電波を特殊な受信機で拾って増幅して車を持ち去る「リレーアタック」と呼ばれる手口の被害が続発していました。
また、ドアをロックさせた際の電波を受信することで開錠ⅠDコードを読み取って車を盗む「コードグラバー」という手口もあります。
こうした電子キーが発する電波を盗む手口も知れ渡って対策も施されてきたため、新たに登場したのが「CAN(キャン)インベーダー」と呼ばれる盗難手口です。
最近の車は、ボディに配線を巡らせたCAN(キャン)通信によって各部の動きを制御しています。そこへ特殊な機器をCANラインに繋いで操作することで、ドアを開けてエンジンを作動させて盗む手口です。
セキュリティー対策としてはいろいろあるようですが、絶対に安全というものはないというのが実情です。いろいろなセキュリティー対策を施したうえで、エンジンを始動させても車を動かせないような場所(鍵のかかる車庫など)に置くようにしてください。
(シンク出版株式会社 2021.9.3更新)
本書は金光義弘氏(川崎医療福祉大学名誉教授・NPO法人安全と安心 心のまなびば理事長)が長年の研究と実践で培った知識と経験をもとに、現在の交通問題について50の提言をまとめた1冊です。
提言は、リスクマネジメントや危機管理体制の基本、ストレスや健康管理ミスが交通事故の原因になる仕組み、これからの交通社会を担う子どもの安全教育まで、幅広いジャンルを紹介しています。
交通問題解決の指針に触れることができ、朝礼話題のネタ探しにも活用できる一冊です。