休日に高速道路を走行していると、頻繁に進路変更をする車を見かけます。
その多くは、比較的低速で左側車線を走行しているトラックなどに追いついた乗用車が追い越すためのもので、仕方のない部分があります。
しかし、追越しをした後の進路変更の方法に問題のある車が多くて、ハラハラしました。
というのは、追越車線から走行車線に戻るときに、トラックのすぐ目の前に入るため、トラックがそのあおりを食って減速する姿をよく見かけたのです。
最近のトラックやバスなどの大型車はクルーズコントロール等を働かせて定速走行している車が多いのですが、すぐ目の前のスペースに進路変更した車が現れると、運転者がブレーキを踏まなくても自動的に被害軽減ブレーキ等が働くため、その都度、減速してしまいます。
自動ブレーキやクルーズコントロールによる減速は、事故防止に役立ってはいるものの、せっかく燃費をよくしようと運転者が努力しているのが無駄になります。
こうした割込みに近い進路変更を無自覚にしていると、後続車の運転者の怒りをかって「あおり運転」などを誘発したり、後続車がわき見をしていれば追突事故に結びつくこともあります。
たかが追越し・進路変更と軽視しないで、基本を守り、十分に後続車との距離をとってから走行車線に戻るように心がけたいと思います。
(シンク出版株式会社 2021.9.24更新)
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