10月になると日が暮れるのが早くなり、アッという間に暗くなります。日没時間の前後1時間の時間帯は、いわゆる「薄暮時」と言われていますが、この時間帯は非常にものが見えにくく事故が多発しますので注意が必要です。
警察庁が分析した平成28年から令和2年の5年間における時間帯別死亡事故発生件数をみますと、日没時刻と重なる17時台から19時台に多く発生しています。
薄暮時に発生した死亡事故を月別にみますと、7月以降は増加傾向に転じていますが、とくに日没時間が早くなる10月~12月にかけてもっとも多く発生しています。
薄暮時の時間当たりの死亡事故件数を当事者別にみますと、「自動車対歩行者」の割合が高くなっており、昼間と比べて薄暮時は約4倍も多くなっています。
また、歩行者事故を事故類型別にみますと、横断中の事故が約9割を占めており、横断歩道以外で発生している事故が約8割もあります。
この統計分析から明らかなように、これからの時期は薄暮時に歩行者との事故が多発する傾向にあります。
早めのヘッドライト点灯を心がけるとともに、横断歩道以外の場所を渡ってくる歩行者にも十分に注意して運転してください。
(シンク出版株式会社 2021.10.1更新)
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