毎年のように、高速道路などで大雪により多数の自動車が立ち往生する事象が発生していて、一度閉じ込められると長時間動けなくなって物流が滞る事例が発生しています。
そこで、東日本、中日本、西日本の高速道路各社では、今冬から大雪による車両の立ち往生を防ぐため、気象予報や積雪状況に基づいて3時間前を目安に「通行止め区間」を決め、ドライバーに周知する取り組みを始めています。
余裕をもって「通行止め区間」を予告することで、高速道路の利用を控えてもらい、大規模な滞留の発生を防ごうというもので、「道路ネットワークの確保」から「人命を最優先に大規模な車両滞留を徹底的に回避する」方針に転換したものです。
イメージとしては、台風などが近づいてくると鉄道各社が実施している「計画運休」を思い浮かべてもらえば、わかりやすいと思います。
ただ、日本の物流を担っているトラック輸送業者などは、「通行止め」が実施されると大きな影響を受けると思いますので、事前の情報収集が重要になると思います。
目的地までの経路上の情報収集に努め、「通行止め区間」が発生していたら、どこのルートを通って迂回するかなどを決めておきましょう。
(シンク出版株式会社 2021.12.13更新)
運行管理に必要不可欠な情報を網羅した実務手帳である「2022トラック運行管理者手帳」と「2022バス運行管理者手帳」を好評発売中です。運行管理者の方はお早めにお求めください。
本手帳は運行管理者として知っておきたい知識を「法令編」「知識編」「データ編」にまとめて収録し、最近の法改正、告示等の改正にも対応しています。
カレンダー、メモ欄も充実した内容ですので、スケジュール管理も万全です。