気象庁の長期予報によると、今年の冬は低温傾向が続き、東日本で平年並みか少し寒さが厳しくなり、西日本では平年に比べて寒さが厳しく、降雪も多いと予測されています。
さる1月18日午前11時28分ごろ、福島県会津若松市の磐越自動車道で、激しい風と雪で視界が全く遮られるホワイトアウト現象のため、多重事故が発生しました。
視界不良から高速バスに大型トラックが追突し、後続のタンクローリーが衝突するなど4台がからむ事故となりました。
また、同日には宮城県大崎市でも吹雪による視界不良で車8台がからむ衝突事故が起きています。
ホワイトアウトによる事故では、昨年1月19日正午前に発生した宮城県大崎市の東北道・古川インターチェンジ付近で発生した事故が記録的です。
大型トラックや乗用車など50台の車両が絡む事故が複数箇所で発生し、最大で約1キロにわたって140台余りの車が立ち往生、乗用車の運転者(65歳男性)が外傷性大動脈損傷で死亡したほか、少なくとも10人が負傷しました。この事故で翌日未明まで東北道は通行止めとなりました。
「ホワイトアウト」に遭遇した場合は、速度を落としてライトをつけ、車間距離を空けることが第一です。また、入口では通行止めになっていなくても、吹雪のひどいときは高速道路等に入るのを避けるようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2022.1.24更新)
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