今月の運転管理/2022年3月(令和4年3月)

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歩行者事故を防ごう


3月の安全運転管理(2022)

 3月は、気候がよくなり歩行者や自転車などの姿が多くなります。それだけ歩行者事故などの増加も懸念されますが、交差点、とくに右折時の歩行者事故には落とし穴がありますので、注意させましょう。

 

 また、管理面では運転者の情報を集めて、集団的な安全運転指導だけでなく、個別に管理・指導する必要がないか考えましょう。

 個人情報に配慮することが大前提ですが、運転者との信頼関係を築いて、安全運転を確保するために必要な管理を実践しましょう。

 

 健康管理面では、長引く新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響を受けて、心身の調子を崩している従業員が少なくないと思われます。とくに偏頭痛などに悩まされ、自宅で市販薬を過剰摂取する危険が指摘されています。

 服薬の保健指導などにも配慮しましょう。 

  

3月の安全運転目標──運転者の皆さんへ

右折時の歩行者事故を防ごう

右折時は、焦りや安全確認ミスから歩行者をはねやすい

年末の事故防止

 交差点の右折は、事故が起こりやすい運転行動と言われています。

 一般によく指摘されるのは、直進車との右直事故です。とくに速度を出して直進してくる二輪車の存在を軽視して、衝突する事故が多発しています。

 

 そして、右折時に速度が出ていなくても危険なのは、右折中の歩行者・自転車との衝突事故です。

 

 右折時は、直進車の間隙を縫って慌てて右折しようとする車が多く、横断歩道にやってくる歩行者などの安全確認がおろそかになりがちです。

 

 焦って右折すると車体が斜めのままで右折することになり、前方(右折後は左方向)からくる歩行者や自転車は何とか発見できても、後方(右方向)から横断してくる歩行者等を見落としやすくなります。

 

 横断歩道上の歩行者が右側のサイドミラーの死角に入りやすいので、横断歩行者を確認するためには、首を右にまわして目視することが必要です。また、横断歩道を確認しやすうように、なるべく交差点の中央付近をゆっくりと右折して、横断歩道に対して直角に近い角度で曲がるように心がけましょう。

年末の事故防止

 

横断歩道通過後も要注意

 

 さらに、右折後に横断歩道を通過してから道路を横断する歩行者と衝突する事故もよく発生しています。交差点では横断歩道より少し離れた場所にバス停があったり、駐停車する車も少し交差点から離れた場所に止めることが多くなります。

 このようなバスや駐停車車両から降りて横断歩道以外の場所を横断する歩行者と、右折後の車両が衝突する事故が少なくありません。

 

 というのは、直進しているときは遠方の停止車両やバス停のバス、歩道上の歩行者の動きなども運転者からよく見えますので、あらかじめ危険予測をして接近することができます。

 しかし、右折時は対向車線などが気になって、右折できた後はホッとして速度を上げます。このとき、右折先の停止車両などへの安全確認は甘くなりますので、見落としが生じやすいのです。

 

 そこで、右折時は対向車線の車だけでなく、右折後の歩行者・自転車事故を防ぐため、必ず歩くぐらいの徐行で走行し、横断歩道の手前で左右を念入りに確認するだけでなく、横断歩道通過後も安易に速度を上げないで、横断する歩行者などを警戒しましょう。 

下の項目をチェックし自らの運転態度を反省してください

・交差点右折時は、対向車線の車がいなくなってから右折している

・先行する右折車が行っても、慌てて追従しないで安全確認を行う

・右折時は、歩くぐらいのスピード(徐行)で走行する

・右折時は交差点中央付近を通行し横断歩道に対して直角に走行する

・対向車が通過した後は、横断歩道で徐行・一時停止して確認する

・右折前に横断してくる歩行者がいないか右側の歩道をチェックしておく

・横断歩道手前では左右、とくに右方向からくる歩行者・自転車に注意する

・右折後はバス停などの死角から横断する歩行者の存在を予測する

・右折後にもすぐ速度を上げないで、横断歩道外横断の歩行者を警戒する

 ハイ・イイエ

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 ハイ・イイエ


  

月の重点管理目標──管理者の皆さんへ

運転者管理面での問題点をチェック

運転者の管理情報

運転者の実態を把握できたかを反省

 年度末を迎えました。令和3年度の事故や違反の実態を調査し、運転者への管理・指導で問題がなかったか点検しましょう。

 

 運転者の情報や実態がつかめていたか、健康観察などで問題はなかったかという視点でもチェックしてください。

 

 とくに、次のような運転者の状況についてきちんと把握できていたでしょうか?

  • 免許証の違反状況
  • 運転免許の更新情報
  • 適性診断後の指導の有無
  • 健康診断後、有所見者の医療機関への受診状況
  • 通勤に使用する車、自転車の実態
  • 業務以外に関わる副業等の実態
  • 多量な飲酒をする生活習慣の有無
  • 同居家族の健康状況
  • 家庭内介護等の負担の有無
  • ストレスチェックの問題点

●運転者の情報を踏まえて事故を未然防止しよう

 これらの情報は、交通事故リスクを高める要因ですので、プライバシーに配慮した上で管理者として知っておくべき情報があれば、率直に尋ねて共有しておき、運転業務を命じる際には配慮する必要があります。 

 

 たとえば、健康診断で心臓の精密検査などの指示を受けていた従業員に対しては、その後の受診の有無などを継続して調査する姿勢が必要です。

 コロナ禍で受診をためらっている場合がありますので、産業医などとも相談して、的確に受診できる方法を探りましょう。

 

 また、公共交通機関による通勤をやめて、自転車通勤などを始めた従業員がいる場合は、自転車の安全運転指導や必要最低限の自転車損害賠償保険の付保などをアドバイスすることが重要です。

 

 家庭内介護などが負担となっている従業員は睡眠不足から交通事故を起こす危険もあります。個人で悩まないで相談してもらうことで、協力して救援する手段がないか話し合うことができます。

 

 運転者個別のカルテのような物を作成し、今後は年間を通じて管理・指導を継続してください。

  

3月健康管理目標──従業員の皆さんへ

●コロナ禍に増える頭痛に注意しよう

リモート勤務による偏頭痛

生活習慣の変化も原因となります

 

 コロナ禍ですっかり定着した「在宅勤務」や「リモート会議」。外出の機会が減って、身体には楽になったと思いきや、意外に増えているのが頭痛患者だといいます。

 

 低い机に座る姿勢でパソコンなどを⻑時間使い続けると、首の筋肉などがこって緊張型頭痛が起こりやすくなります。

 さらに、在宅勤務は職場に出勤する人に⽐べて、運動不足になります。

 仕事でパソコンを使用したあともインターネットなどを見続けるので、視覚の疲労がかさみ、頭痛を促すストレスが増加する危険があります。

 

 また、頭痛が増える他の原因としては、マスクの長時間着用を余儀なくされていることが挙げられています。マスクは片頭痛、緊張型頭痛などの発症に結びつきやすいのです。

 一つは、マスクを長時間着用するとどうしても自分の吐いた二酸化炭素を多く含んだ空気を吸うため、二酸化炭素が脳の血管を拡張させます。このため一部の脳の血管を取り巻く神経が刺激され、頭痛につながると考えられています。

 このほか、マスクのゴムひもが両耳にかかる部分が気になって、頭痛が起こる人もいます。

適宜マスクを外して心身をリラックスさせよう

 こうした「コロナ禍頭痛」を防ぐためには、在宅勤務でも仕事のオンオフのリズムをつけ、1時間仕事をしたら休憩し、少し散歩をするとか室内でヨガ・太極拳などの運動をして姿勢を正すなど、生活リズムにメリハリをつけましょう。

 

 また、散歩や買い物、通勤などで外出しているときも、屋外で周りに人のいないときには、適宜マスクを外して、リラックスすることを心がけましょう。

 

 屋外でマスクを外すと落とすのではないか心配な人は、マスクを外しやすいように、メガネフックのようなマスクを首にかける紐などを工夫して、積極的に外す習慣をつけるのも一つの方法です。

頭痛薬の飲みすぎに注意

 なお最近のコロナ禍の影響で、頭痛がひどくても医療機関を受診しないで、市販薬で治そうとする人が増えていると言われています。

 ネット通販等で、市販の頭痛薬や鎮痛剤などが安価に入手できます。

 

 頭痛薬摂取の習慣化や飲み過ぎは、かえって頭痛を悪化させる恐れがありますので、注意が必要です。

 

 市販薬だと10日間など長期にわたって飲んでしまったり、痛みそうだと思って予防的に飲んだりして、摂取量が増える傾向があります。

 こうして鎮痛薬などを常用していると、かえって身体が本来もっている痛みを抑制する能力が働かなくなる恐れがあります。そのため、痛みの刺激に対してより強い痛みを感じ、頭痛薬のために頭痛が悪化する例もあると言われています。  

 

 また、鎮痛薬の一部には胃腸障害を起こしたり、肝臓・腎臓の機能に障害を与える副作用が起こる危険性がありますので、医師の指導なく、市販薬を常用するのは危険です。

 さらに、市販薬でも大量に乱用すると薬物依存症につながる危険がありますので、頭痛などの症状がひどい人は、必ず医師・薬剤師に相談しましょう。

※この記事は厚生労働省「濫用等のおそれのある市販薬の適正使用について」などを参照しました


  

その他の管理・指導項目

●4月から安管事業所でのアルコールチェックが義務化されます

アルコールチェックの義務化
アルコール検知器の使用は10月から義務付け

10月1日から検知器の使用も義務化

 

 2021年(令和3年)11月10日に道路交通法施行規則が改正され、今まで安全運転管理者の業務としては簡単にしか触れられていなかった、運転者の酒気帯びの有無について確認することが具体的に明文化され、運転前および運転後のチェックとその記録の保存が義務化されました。

 本年4月1日から施行されます。

 

  改正に伴い、事業用自動車と同様にアルコール検知器によるチェックも導入されることになりましたが、機器の手配が間に合わない恐れなどの事情を考慮して、検知器によるチェックの義務づけは10月1日以降と段階的に強化されます(※)

 

 改正の端緒となったのは、2021年6月に千葉県八街市(やちまたし)で白ナンバートラックによる飲酒運転事故が発生し、小学生5人が死傷する惨事となったことです。

 この運転者は日常的に飲酒運転を繰り返していたことが判明しましたが、事業所は飲酒運転根絶に向けた有効な管理・指導をしていませんでした。

 

 このような事故の多発を踏まえて、政府は安全運転管理者選任事業所に対しても出発前と運転後の酒気帯びチェックを義務づける方針をとりました。

※編集部注半導体不足が続いているため、10月1日までに市場が求める台数の確保は不可能であることがわかり、警察庁は2022年7月14日に検知器使用の義務化時期をさらに延長することを決めました。義務化の時期は未定で、今後のアルコール検知器の供給状況をみて判断されます(2022.7.15更新)。

■運転前と運転後にダブルチェック──4月1日施行内容

 【安全運転管理者の行うべき業務として追加

  1. 運転しようとする運転者及び運転を終了した運転者に対し、酒気帯びの有無について、当該運転者の状態を目視等で確認(※)すること(道路交通法施行規則 第9条の10 第6号)
  2.  前号の規定による確認の内容を記録し、及びその記録を1年間保存すること(同 第7号)。

※「目視等で確認」とは、運転者の顔色、呼気の匂い、応答の声の調子等で確認することを指します

■直行直帰の運転者に対しては、携帯用のアルコール検知器などを活用する

 なお、自宅や出先から現場や取引先に直行する運転者などに対しては、対面での酒気帯びチェックは難しくなりますが、警察庁では、直行直帰する運転者に対して携帯型アルコール検知器を携行させるなどして、

  1. カメラ、モニター等によって、安全運転管理者が運転者の顔色、応答の声の調子等とともに、アルコール検知器による測定結果を確認する方法
  2. 電話等によって、安全運転管理者が運転者の応答の声の調子等を確認するとともに、アルコール検知器による測定結果を報告させる方法

で実施すれば、改正後の施行規則第9条の10第6号の業務に該当すると認めています。

 

 これは、すでに事業用自動車では実施されている電話点呼やIT点呼の実績を踏まえたものです。施行を待たずに、なるべく早くアルコール検知器を入手してチェックする体制を整備することが望まれます。

 

*警察庁の作成したリーフレット(下)は警察庁webサイトからダウンロードできます

【アルコール検知器が原因となる感染症クラスターに注意

 さる3月10日、鳥取県では、アルコール検知器が原因とみられる新型コロナウイルスの感染クラスターが複数発生したと公表し、注意を呼びかけています。

 同県では、事業所などに対して、アルコール検知器を使用するたびに消毒することや使用時の環境の換気を徹底し、検知器に息を吹き込むときは他の人との距離の確保が必要であることなど注意喚起をしています。


■春の全国交通安全運動の準備

2022年 春の全国交通安全運動ポスター
内閣府作成:令和4年春の運動ポスター

 春の全国交通安全運動が4月6日(水)から15日(金)までの10日間に渡って実施されます。

 事業所では、地域の交通関係団体の主催する活動などに積極的に参加するため、運転者啓発資料の入手など交通安全運動の準備を進めましょう。

 

 今年の運動の全国重点として、

 

(1)子供を始めとする歩行者の安全確保

(2)歩行者保護や飲酒運転根絶等の安全運転意識の向上

(3)自転車の交通ルール遵守の徹底と安全確保

 

があげられています。

 

 運転者に対して、特に横断しようとする子供など歩行者の安全確保の重要性を指導しましょう。

 また、4月から事業所における酒気帯びチェックが強化されることを踏まえて、飲酒運転根絶に向けた取組みを推進することが望まれます。

 

 信号がない横断歩道で歩行者の横断を優先するなど、交通ルール遵守の徹底が重要です。

 また、通勤で自転車などを利用する従業員が増えていると考えられます。自転車利用中のスマートフォン等の使用等の危険性を周知し、歩道上の歩行者への衝突などを防ぐようにルール遵守を呼びかけましょう。

 

 なお、交通事故死ゼロを目指す日は、4月10日(日)に設定されています。

 

 詳しくは、内閣府のWEBサイトを参照してください。

  

事業用自動車の運行管理者の皆さんへ

●IT点呼とは別に「遠隔点呼」の実施が可能に

運行管理者CBT試験

4月から運輸支局で申請を受付け

 

 2022年4月より、国土交通省は「遠隔点呼」の申請を受け付けます。

 

 遠隔点呼とは、トラック・バス・タクシー等自動車運送事業者が国土交通省の定めた「遠隔点呼実施要領」の要件を満たす機器・システムを用いることによって、営業所と倉庫など離れた拠点間での点呼が可能となるものです。

 

 自動車運送事業者の点呼は「対面で行う」ことが原則となっていますが、一方で、最近は情報通信技術(ICT)発展が目覚ましく、高度なIT機器を活用した遠隔地での点呼の拡大が求められています。そこで、同省では運行管理高度化検討会を設置して、遠隔点呼実現への課題と条件づくりを検討してきました。

 

 検討会の協議を踏まえ、機器・システムや運営上の遵守事項の条件等(遠隔点呼実施要領による)を満たす場合に申請を認めることになりました。

 

 すでに導入されているIT点呼(輸送の安全に関する取り組みが優良であると認められる営業所のみ実施が認められている)とは別に行われるもので、IT点呼を実施している事業者は、これまでどおり行うことができます。

 

 遠隔点呼の実施を希望する営業所は、以下の実施要件など満たすことを条件に、営業所等を管轄する運輸支局長へ申請書類の提出を行います。

 【遠隔点呼を開始する予定月】令和4年7月~令和4年9月

 【支局への申請書の提出期限】令和4年5月31日(以下3月ごとに期限を設定)

 

 ※詳しくは、国土交通省のWEBサイトを参照してください。

■遠隔点呼に使用する機器・システムが満たすべき要件

遠隔点呼に関する基本要件  ① カメラ、モニター、アルコール検知器などの機能・性能から、運転者の酒気帯びの有無、疾病、疲労、睡眠不足等の状況を随時明瞭に確認できる
② 管理者が運転者の顔の表情及び全身を随時明瞭に確認できる

③ モニターサイズ、解像度、カメラの画素数等が一定の要件を満たす

④ 酒気帯びの測定結果を自動的に記録/保存、即座に確認できる等

なりすまし防止

① 運行管理者個人を確実に識別できる生体認証機能を有する

② 運転者個人を確実に識別できる生体認証機能を有する

運行管理者等が確認すべき情報の表示

① 点呼に必要な情報を営業所等間で共有、点呼時に管理者等が確認できる

② 運転者の疾病、疲労、睡眠不足等の状況を平常時と比較して確認できる
③ 運行管理者等が運行に使用する車両の日常点検の結果を確認できる
④ 運行管理者等が運転者に伝達すべき事項を確認できる
点呼結果、機器故障時の記録

① 点呼結果を電磁的記録、営業所等間で共有でき記録を1年間保持できる

② 機器が故障の際に電磁的記録を共有でき、記録を1年間保持できる

③ 点呼結果の修正、機器の故障記録の修正ができない等

④ 点呼結果、機器の故障記録をCSV形式の電磁的記録として出力できる

■遠隔点呼を実施する場所が満たすべき施設・環境要件

施設・環境要件               

① カメラ、モニター等により管理者等が運転者の酒気帯びの有無、疾病、疲労、睡眠不足等の状況を確認できるように環境照度が確保されている

② 運転者の全身及び検知器の使用状況を確認できるようカメラ等が適切に設置されている

③ 遠隔点呼が途絶しないように、必要な通信環境を備えている

④ 管理者等と運転者の対話が妨げられることのないように、必要な通話品質が確保され、周辺の雑音が抑えられている等

遠隔点呼最終取りまとめ

※「遠隔点呼の制度化に向けた最終とりまとめ」「遠隔点呼実施要領」等/国土交通省より 

  

令和4年3月の安全運転管理ごよみ──2022.3

日  付 行 事 等

 1日

 ~31日(

・自殺対策強化月間──政府は、毎年3月を自殺対策強化月間に設定し、啓発活動や支援策を重点的に実施しています。悩みを抱えた人たちに広く支援の手を差し伸べていくことにより「誰も自殺に追い込まれることのない社会」を目指しています。事業所でもストレスチェックなどを活用して、自殺のない職場をめざしましょう。

 1日

  7日(月)

・車両火災予防運動(春季全国火災予防運動)──消防庁と 国土交通省の共同主唱。車両交通の関係者や利用者の火災予防意識の高揚と車両火災防止のため、全国火災予防運動とあわせて同期間に実施されます(車両火災原因のトップは排気管ですが、大型バス等では電気系統の劣化等も多くなっています)。

 また、コロナ禍で使用機会の増えている消毒用アルコールの安全管理の徹底をすすめ、バスの車内放置などに留意しましょう。

 1日

  8日(火)

・女性の健康週間──厚生労働省では、毎年3月1日から3月8日までを「女性の健康週間」と定め、女性の健康づくりを国民運動として展開しています。詳しくは同省のWEBサイトを参照してください。

 2日

職場のメンタルヘルスシンポジウム──厚生労働省は令和3年度のシンポジウムを下記の内容で実施する予定です(参加は無料)。

 テーマ:職場復帰支援の実践 企業や精神科医の取組事例から

 ZOOM及びYouTubeによるオンライン開催。ZOOMは予約が必要です。

 (先着150名/申込み締切りは2月22日火曜日まで)

 YouTubeは予約不要。当日 → こちらから視聴できます。 

 3日

・ひな祭り(桃の節句)/耳の日

 (土)

・啓蟄

 

「36協定」の日──すべての職場における「時間外・休日労働に関する協定」=「36(サブロク)協定」を見直してより良い働き方を実現するため日本労働組合総連合会(連合)が制定。労働基準法の改正に伴い、時間外労働(残業)の上限規制を守るよう訴えています。

 7日

消防記念日

 8日(火)

国際女性デー─国連は1975年(国際婦人年)以来この日を「国際婦人デー」と定め、国連事務総長が女性の十全かつ平等な政治・社会参加の環境を整備するよう、加盟国に対し呼びかけています。近年はこの日に合わせた#MeToo運動の集会や性別を問わない性被害者に関する講演会なども企画されています。

 8日(火)

・3月の製品安全点検日

 経済産業省は、毎月第二火曜日を「製品安全点検日」として製品の安全な使用法やリコール製品等について情報提供・注意喚起を行っています。

 11日(金

・東日本大震災の日──2011年の震災から11年がたちました。新型コロナウイルスの感染予防に配慮してオンライン参加なども取り入れ、政府主催の追悼式典のほか合同追悼式などが被災地を中心に実施されます。

 14(月)

・ホワイトデー

 ~15(火)

2021年分の所得税および復興特別所得税の確定申告

 17(木)

・八本松トンネル居眠事故から6年──2016年のこの日午前7時半頃、東広島市の山陽道下り線「八本松トンネル」内でトラック運転者の過労運転が原因で12台が絡む多重衝突事故が発生しました。この事故で71人が負傷し、2人が亡くなり、運転者は懲役4年の実刑、運行管理者も逮捕され過労運転の下命容疑で起訴され有罪が確定、安全軽視の経営姿勢が事故の背景にあるとして、法人としての会社も有罪となりました。

 18(金)

・世界睡眠デー(World Sleep Day)──世界睡眠医学協会によって3月の第3金曜日に制定され、睡眠医学の教育促進など睡眠関連の知識を広める運動を行う日です。日本では独自に、3月18日と9月3日を「睡眠の日」と定め、前後1週間を睡眠に関する啓発活動を行っています。

 ~20日(

令和3年度 運行管理者第2回CBT試験──全国47都道府県の指定会場で、コンピュータの画面上の問題に答える形式での受験です。詳しくは、公益財団法人 運行管理者試験センターのWEBサイトを参照してください。

 21日(

・春分の日

 23日(水 世界気象デー──1950年のこの日に世界気象機関条約が発効したことを記念して世界気象機関(WMO)が制定しました。今年は「早期警告と早期行動。災害リスク低減のための水文科学および気候情報」がテーマとなっています。

 (World Meteorological Day)。

 25日(金 電気記念日──明治11年(1878年)3月25日、工部省電信局が東京・木挽町に電信中央局を設けてこの日に開局祝賀会を開催、会場で日本初の電気の灯り(アーク灯)を点灯したことにちなみます。
    
 3月上旬 ・令和3年中労働災害の動向について厚生労働省
 3月上旬~

38回 安全衛生標語の募集──中央災害防止協会。

 「2022年度 年末年始無災害運動標語」、「2023年 年間標語」の募集。 

 締切りは4月22日(金)。詳細は、同協会のWEBサイトを参照。

 2月上旬~4月末

・2022年度の「安全衛生標語」募集──陸上貨物運送事業労働災害防止協会。「荷役」「交通」「健康」の3部門で募集し、秋に開催する全国大会で顕彰。締切は4月15日(金)、詳しくは、同協会のWEBサイトを参照。

 2021年12月 

 4月30日

・令和3年度 安全衛生教育促進運動──中央労働災害防止協会(中災防)が提唱し展開する活動。年間計画を定めて、雇入れ時教育、特別教育などの義務付けを踏まえ安全衛生教育の確実な実施を促しています。特にコロナ禍で安全衛生教育が十分行えなかった状況の改善を求めています。

 3月上旬

・令和3年中の交通事故発生状況(警察庁)

 3月下旬

2022(令和4)年使用の交通安全スローガンポスターデザイン入選作の発表

 (毎日新聞社

 ~3月

・貸切バス、観光バスを対象とした街頭監査

 年末から貸切・観光バス発着場等における街頭監査が実施されています。平成28年度より街頭監査に関係する処分は強化されています。また貸切バスについては平成29年度より覆面添乗調査も実施されています。

 

 ◆3月の日没時刻 国立天文台 暦計算室による)

1日(火 福岡 18:15

大阪 17:54

東京 17:36 札幌 17:23

 15日

福岡 18:26

大阪 18:05

東京 17:48

札幌 17:40

31日(木 福岡 18:38

大阪 18:18

東京 18:02

札幌 17:59

早めのライト点灯で事故防止
「早めにつけよう おもいやりライト運動に
 取り組みましょう!

 3月は、日が長くなったと感じる日が多いでしょう。6時ごろでも明るい地域があります。

 しかし冬型の気圧配置が緩むとはいえ、地域によっては雪が降る日があります。また、春雨前線の停滞で午後に雲がたれこめて雨が降り出し、周囲が暗くなる日が多くなります。引き続き午後は早めのライト点灯に努めることが重要です。

 

 自車からは見えると感じても、歩行者・自転車のためにライト点灯を実践してください。

 あなたが点灯することで歩行者や自転車などからもあなたのクルマが確認しやすくなります。

 

 「おもいやりライト運動」は、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯をドライバーに呼びかけて交通事故を削減する運動です。全国で点灯活動を展開する運転者が増えています。
 詳しくはおもいやりライトのサイトを参照してください

 

 JAF(日本自動車連盟)も早期ヘッドライト点灯キャンペーンを展開しています。
 JAFのインターネットWEBサイトではライト点灯
に関して様々な情報提供が行われます。

 ※詳しくは JAF Safety Light のサイトを参照してください

 

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