今年の冬は、寒波の影響で例年にない積雪に見舞われ、除雪作業に追われる地域が増えています。
除雪は自治体などの委託を受けて、土木関係事業者が除雪重機車等の運転資格を持ち作業に習熟したドライバーに指示して行っています。
しかし、年によって降雪量の変動があり作業負担も大きく変わるため、設備の維持はたいへんで、除雪事業を維持できなくなって撤退する事業者が増えています。
また、作業者の高齢化もあいまって、経験のあるドライバーの確保が難しくなっていると言われています。なかには、大型特殊免許がないので大型トラックの前に除雪用のゴムを付けて作業している場合もあります。
このような実情のため、除雪作業に慣れていないドライバーが増えていると予想して対処しましょう。
除雪車はそれほどスピードを出しませんが、大型の重機は死角が大きく、雪などで視界の悪い状況や深夜・早朝の作業が中心です。切り返しやバックが必要なため見落としなどの危険も高まり、安全な作業をするには経験が必要です。
さる2月17日午前5時半ごろ京都府丹後市の道路で、除雪車を運転していた69歳の男性が、後退中に新聞配達の女性(79歳)をはね、女性は全身を打って死亡しました。市からの委託で除雪作業をしていたということです。
この男性が除雪車の運転に習熟していたかどうかはわかりませんが、ベテランでも視界の悪い未明などには見落とし事故の危険が高まります。
除雪車を見かけたら、「慣れない運転者が動かしているかも知れない」「死角が多く周囲が見えていないかも知れない」など危険予測をして、その動きに十分注意して事故防止をはかりましょう。
(シンク出版株式会社 2022.2.28更新)
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