さる2月27日午前10時45分ごろ、神奈川県綾瀬市の信号機がない交差点で、乗用車が横断歩道を渡っていた小学6年生の男児をはねる事故がありました。
事故を起こした運転者は、歩道に男児がいたことを認識していたのですが、「自分の車が通過した後に歩道を渡るだろうと思い、減速せず走行してしまった」と話しているということです。
JAF(日本自動車連盟)では、毎年、信号機がない横断歩道を通過する車両が、歩行者が渡ろうとしている場面での一時停止率を調査しています。
一時停止率は毎年増加しており、最新の2021年度の全国平均は30.6%と前年よりも9.3ポイント増えてはいるのですが、それでも約7割の車が停止していないという実態があります。
その背景にあるのは、この事例の運転者のように「自分の車が通過した後に渡るだろう」、「車が行けば、歩行者は横断を思いとどまるだろう」といった非常に身勝手な考え方が大きいように思います。
このコーナーでも何度も取り上げているのですが、「横断歩道は歩行者の聖域」です。そこを通過するのですから、歩行者に対する意識を高め、横断しそうな人がいたら一時停止をして譲るような運転を心がけてください。
(シンク出版株式会社 2022.3.8更新)
本テストは、6つの運転場面をイラストで見て、自身が「危ない」と思う危険要因を答えることで、自分自身の危険に対する感受性の度合いを診断していただくことができる一般ドライバー向けの自己診断テストです。
診断では、右折時・左折時・後退時といった3つの交通パターンにおける危険感受度と、3つの危険要素に対する危険感受度の2つの軸から、危険に対する感受性の度合いを知ることができます。