高速道路でトラブルに巻き込まれて路肩などに停止するとき、あなたは後続車の衝突に対処するため、すぐに必要な措置が取れますか?
状況にもよるでしょうが、防音壁などがある路肩の狭い場所に止まってしまうと、後続車が突っ込んできたとき逃げ場がありません。
接触事故などでやむを得ず停止する必要がある場合も、なるべく広い路肩か非常駐車帯などを探して停止しましょう。
事故現場が危険だと感じたら、サービスエリアに行って相手と相談することが大切です。
さる4月4日午後1時前、愛知県岡崎市の新東名高速道路の岡崎東インター付近で、トラックと接触して路肩に止まっていた乗用車に後続の大型車が突っ込み、乗用車を運転していた40代の男性が死亡しました。
原因は後続トラックの前方不注視ですが、事故の詳しい状況は報道されていませんので接触トラブルから衝突事故までにどれくらい時間があったかはわかりません。
逃げる時間は全く無かったのかもしれませんが、接触事故のあとそれぞれの車内で警察の到着を待っていて衝突事故に巻き込まれるというケースがよくあります。
やむを得ず路肩停止した場合は、2次衝突等を予測し即座に避難体制に入りましょう。
後続車にトラブルを知らせるため後方での発炎筒の使用や停止表示器材等を置くことが求められていますが、運転者が措置をしている間に同乗者は速やかに路肩の外(ガードレール等の外)などの停止場所より離れた後方に避難することが重要です。
また、停止表示器材をすぐに取り出せる場所に入れておくことも大切です。
(シンク出版株式会社 2022.4.8更新)
高速道路では、一般道路に比べると高速で移動するため、ひとたび事故を起こすとその被害は大きなものとなる危険が高くなります。
この冊子では、「高速道路でトラブルに巻き込まれない運転」をテーマに、他車の危険行動への対処法や、自車が安全に走行するための運転行動を解説しています。
高速道路走行時においての、自身の運転の危険度を測るセルフチェックも設けていますので、事業所全体における高速道路での事故撲滅に向けて、運転者教育に最適に一冊です。