さる4月22日午後6時頃、岐阜市の国道で信号待ちで停止していた路線バスとワゴン車が衝突する事故がありました。
事故の現場は、片側1車線道路で信号待ちをしていたバスを後ろから来たワゴン車が追い抜こうとして衝突したとみられています。
片側1車線道路で、前にバスなどのスピードを出さない車がいると、後続の運転者はイライラして何とか前に行きたい衝動にかられることがあります。
しかし、片側1車線の市街地道路では前の車を追い抜くような場所はあまりありませんので、悪知恵を働かせて交差点に設置してある右折レーンを利用する人がいます。
信号が青に変わる瞬間を狙って追い抜こうとするのです。
つい先日、バイクが信号待ちをしている車を右折レーンを利用して追い抜いて行ったのを目撃したのですが、今回の事故もそのような状況であったのかもしれません。
信号待ちをしている車は、まさかそこで追い抜いて来る車がいると思っていませんから、事故のリスクは非常に高くなります。間違っても、信号待ちの車を右折レーンから追い抜くような考えを持たないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2022.5.13更新)
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