さる5月10日午前7時55分ごろ、埼玉県寄居町の国道140号で、10トンダンプカーが道路を横断してきた高齢者をはねて、死亡させる事故がありました。
事故の現場は、片側2車線道路の交差点で、信号機や横断歩道はなく、渋滞で停止していたダンプカーが発進したところ、直前を自転車を押して歩いて横断してきた高齢者に気づかなかったということです。
大きな車体の車は、左側方や直前に大きな死角がありますので、その前を横断してくる歩行者や自転車を見落とす事故が少なくありません。
とくに、この事例のような片側2車線道路で横断歩道がないような場所では、ドライバーも「まさか、こんな場所を横断してくる歩行者などはいないだろう」と安心していますので、発進時に直前の安全確認を怠ってしまうことが多いのです。
前に大きな死角がある運転席の高い車の運転時に、渋滞に巻き込まれて発進と停止を繰り返しているときには、直前の安全確認を怠りがちですので、発進するときには必ず直前の安全確認をする習慣をつけてください。
(シンク出版株式会社 2022.5.17更新)
近年、道路を横断している歩行者や自転車との衝突事故が多発しています。
事故の原因は、ドライバーが漫然運転をしていて、前方をよく見ていなかったなど、発見が遅れるケースや、歩行者・自転車の行動を予測していなかった場合が多くあります。
本冊子は、横断歩行者や自転車との事故を防ぐために、どこをチェックするかを詳しく解説していますので、事業所での事故削減に効果的な1冊となっています。