運転中に少し眠くなっても、「仕事中だし、なんとか頑張ろう」とか「あと少しで自宅に着くから我慢しよう」など自分を鼓舞して運転を続けることはありませんか? 眠気の我慢は思わぬ大事故を起こす危険をかかえています。
今から6年前の2016年5月29日午後2時35分ごろ、大阪府河内長野市の滝畑ダムに20~60代の男性6人が乗ったワゴン車が転落し、運転者を除く5人が死亡する事故が発生しました。
助かった運転者(当時27歳)も救出された当時は意識不明の重体でしたが、その後回復して「睡眠不足だったと思う」などの供述があり、過失運転致死罪の罪で起訴され、大阪地裁堺支部で禁錮4年6か月の実刑判決を受けています。
判決理由で裁判長は「眠気を覚え、仮眠状態になって事故を起こした過失は大きいという他ない」と運転者を批判しています。
日曜日に勤務先の建設会社主催で行われたバーベキュー大会に参加した帰りで、アルコールは一切摂取せずに運転者役を引き受けたそうです。その果てに同僚5人を死亡させた悲劇ですが、仕事や私生活などの疲れが残っていたのかも知れません。
睡眠不足気味でもつい運転してしまう人は多いようですが、眠気は死への引き金となりますので、軽視しないで運転を控えるようにしてください。
(シンク出版株式会社 2022.5.23更新)
昼間、突然の居眠運転に陥る「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」によって死亡事故が繰り返し発生するなど、SASは社会問題となってきましたが、早期発見すれば克服できる病気です。
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