車を運転しているときに、同乗者と会話をすることはよくあります。そのとき、話に夢中になるあまり同乗者のほうに顔を向けたりしていないでしょうか。
同乗者のほうを見るということは、前方から視線を離して運転するということであり、その間はわき見運転をしていることになり非常に危険です。
少し前ですが、介護サービス施設の車が道路脇の街路樹に衝突する事故がありました。
事故の現場は、片側1車線の緩いカーブだったのですが、運転していた男性は、車内に乗っていた車いすの女性に振り返り、「もうすぐおうちに着きますよ」と声を掛け、前を見たら街路樹があったと供述をしていました。
運転者としては、声をかけるのはサービスの一環だったのかもしれませんが、前方を見ながらでも声をかけることはできますので、同乗者のほうを見る必要はなかったと思います。
また、同乗者がきれいな景色を見て、「すごい」などとはしゃぐことがあります。そういうときも、つられて景色を見そうになることがありますが、そういうときも、前方から視線を外さないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2022.5.27更新)
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