マスクの着用に関する政府の新たな考え方が示されて、一定の条件を満たせばマスクを外しても構わないケースが増えています。
屋外では他者との距離がとれない状況であっても「会話をほとんど行わない場合」マスクの着用は必要なく、屋内でも他者と身体的距離がとれて会話をほとんど行わない場合、マスク着用は必要ないとされています。
屋外で散歩などを楽しむ場合も積極的に外す人がいますが、これから気温と湿度がどんどん上がりますので、熱中症を予防する上でも適宜マスクを外すことが大切です。
ところで、今でも一人で運転している人が、車の中でマスクをしたままハンドルを握っている姿をときどき見かけます。
降りて訪問先の担当者と面会するなど、マスクの着用が求められるため、いちいち着けたり外したりするのが面倒だということもあると思います。
しかしながら、一人で運転している限りマスクは必要ありませんし、マスクをしていると喉が乾いていることに気づきにくく水分摂取が不足しがちとなりますので、外したほうがよいと思われます。
とくに、車から降りて炎天下で積卸しをしたり作業をする必要のある人は、熱中症にかかる危険が高くなります。
車に乗っているときぐらいは積極的にマスクを外して、ペットボトルからの水分補給や塩飴などによる塩分補給をこまめに行い、熱中症予防に備えてください。
(シンク出版株式会社 2022.6.1更新)
本書は金光義弘氏(川崎医療福祉大学名誉教授・NPO法人安全と安心 心のまなびば理事長)が長年の研究と実践で培った知識と経験をもとに、現在の交通問題について50の提言をまとめた1冊です。
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