連日、猛暑が続き熱中症で搬送される人が増えています。
こんなときは、炎天下で働いている人、歩いている人が意識朦朧となっているかも知れません。歩行者が車を避けて迅速に行動してくれるだろうと期待するのは禁物です。
昨年の6月14日午前9時半すぎ、東京の渋谷駅前で交通整理にあたっていた70代の男性警備員が自分から転倒し、バスロータリーから発進した路線バスにひかれて、死亡する事故が発生しています。
目撃者の証言では「酔っ払っているのかなと思うぐらい(ひかれた男性が)横揺れしながら歩いていた」ということで、熱中症などによる体調不良で転倒したと思われます。
警備員はバスの前輪と後輪の間に倒れましたので、バス運転者が警備員の転倒に気づくためには、転倒の危険を予測して側方を見続けていないと難しい状況ではあったようです。
なお、これほど日中の温度が上がって日差しが強いと、日傘をして歩く人が多くなりますし、最近は女性だけでなく男性の日傘姿が見られます。日傘をして伏し目がちに歩いていると、横断時に左右を見づらくなりますので、歩行者が車の接近に気づかないことも考えられます。
ですから、交差点などでは歩行者等の動きに注意する意識を強く持ち、歩行者と距離を十分にとって走行するように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2022.7.4更新)
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