さる7月3日午前11時50分頃、富山県高岡市の県道を走行していた軽乗用車が、2歳の女児をはねて左足の骨を折る重傷を負わせる事故がありました。
事故の現場は、狭い道路で七夕まつりの屋台が並んでいて、女児は屋台と屋台の間から飛び出してきたということです。
狭い道路に屋台が並んでいるという道路状況から考えると、いつ子どもなどの歩行者が飛び出して来てもおかしくはありませんので、運転者としては、いつ飛出してきても対応できるスピード、つまり徐行して走行することが求められています。
ところで、皆さんは徐行とはどういうスピードなのか具体的にご存じでしょうか?
徐行とは、およそ時速10キロ以下、かつ1m以内で停止できるスピードとされていますが、なかなかそこまでスピードを落として走行する人は少ないように思います。
屋台が並んでいるような場所は、人が飛び出してくる可能性が高くなりますので、できれば走行しないほうが無難です。
どうしても走行しなければならない事情があるときには、人が歩く程度のスピードで走行するようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2022.7.6更新)
本書は金光義弘氏(川崎医療福祉大学名誉教授・NPO法人安全と安心 心のまなびば理事長)が長年の研究と実践で培った知識と経験をもとに、現在の交通問題について50の提言をまとめた1冊です。
提言は、リスクマネジメントや危機管理体制の基本、ストレスや健康管理ミスが交通事故の原因になる仕組み、これからの交通社会を担う子どもの安全教育まで、幅広いジャンルを紹介しています。
交通問題解決の指針に触れることができ、朝礼話題のネタ探しにも活用できる一冊です。