さる7月7日午前4時過ぎ、山口県岩国市の山陽自動車道で、路肩と走行車線にまたがって停止していた大型トレーラに、後ろから走行してきた大型トラックが追突する事故がありました。
この事故で、車外にいたトレーラーの運転者が、車体と道路の壁に挟まれて死亡しました。
夜間、高速道路の路肩に停止している車に、後続の車が追突する事故は決して少なくありません。
とくに、この事故が発生した朝方の時刻は、走行しているドライバーの意識レベルが下がる時間帯ですので、路肩に止まっている車に気づくのが遅れて、追突する事故が多発します。
つまり、深夜から朝方に高速道路に停止するということは、かなり高い確率で後続車から追突されるということを、強く意識しておく必要があります。
後続車から追突されないように、後ろに停止表示器材等をおくことはもちろんですが、万一追突されても自分自身が巻き込まれないように、ガードレールの外側などの安全な場所に待避しておく必要があります。
故障車の状況が気になるのはわかるのでが、車の周りにいることが一番危険だということを頭に入れておいてください。
(シンク出版株式会社 2022.7.12更新)
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