さる7月24日午前10時ごろ、長野県佐久市のカーブが連続する緩やかな坂道で、坂を登ってきたバイクと対向車線を走っていた中型トラックが衝突して、バイクに乗っていた21歳の男性が死亡する事故が発生しました。
カーブが続く山道では、車の速度が出やすく、道路中央から対向車線にはみ出す可能性が高くなります。
この事故もどちらかの車、あるいは両方が対向車線に少しはみ出したことが原因ではないかと見られています。
夏場はバイクの本格的なツーリングシーズンですので、バイク事故も増加します。
四輪車を運転する人はバイクとの事故を防ぐために、とくにカーブ地点や交差点でのバイクの動きに注意するとともに、右折時には直進バイクを軽視せずに相手を優先する意識をもちましょう。
また、バイクを運転する側も四輪車の動きに注意が必要です。四輪車との事故では、身体がむき出しになっているため、バイクの運転者が死傷する確率が非常に高いからです。
最近は、バイクのハンドルにスマートフォンを設置するフォルダーを利用して、スマホのカーナビアプリを活用するライダーも多いようですが、スマホへの注視がわき見に繋がりますので、極力走行中は電源を切り、停車時に利用するように心がけましょう。
スマホに気を取られて四輪車の信号無視や急な右左折を見落とすと命取りとなりますので、注意してください。
(シンク出版株式会社 2022.7.26更新)
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