さる9月3日午後7時半頃、大阪府富田林市の国道を緊急走行していたパトカーが赤信号の交差点に進入した際に、左から進行してきたワゴン車と衝突し、パトカーは弾みで信号待ちをしていた対向車線の乗用車に接触し、4人が重軽傷を負う事故がありました。
パトカーは、別の現場に向かうためにサイレンを鳴らして時速約20キロで交差点に進入したところ、左から進行してきたワゴン車と衝突したということです。
言うまでもなく、赤色の警光灯を点けてサイレンを鳴らしている緊急自動車が交差点に近づいて来たときには、一般の車は交差点に入らないようにしなければなりません。
しかし、最近はこの事例のように緊急自動車が近づいてきても、避けない車が多いように感じます。
その原因の一つとして、スマートフォンの配信音楽をイヤホンで聴いている人が多く、緊急自動車のサイレンの音が聞こえなかったりすることがあるのかも知れません。
緊急自動車がサイレンを鳴らして走行しているということは、人命に関わる緊急事態で走行しているわけですから、他人の生命を守るという意味でも、緊急車の通行を妨げないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2022.9.8更新)
ドライバーの中には、交通事故を起こしても保険があるから大丈夫だろうと安易に考えるなど、事故後の悲惨な結末をイメージできない人がいます。
本冊子では、交通事故を起こし重大な結果を招いた裁判例を取り上げ、人生を狂わすような実刑判決を受けたり莫大な損害賠償義務を負った事例を紹介し、そこから事故の教訓として何を学ぶかを解説しています。
6つの裁判事例から、事故を起こした際の刑罰や賠償額の大きさを知ることで、運転行為の責任の大きさを自覚することができます。