さる9月28日午前5時半ごろ、愛知県豊田市の東名高速道路・豊田ジャンクション付近で、渋滞の車列に気づいて急ブレーキをかけたトラックの荷台から多量のガスボンベが落下し爆発・炎上する事故がありました。
この事故で、渋滞のため前に停止していたトラック等の運転者のうち1人が死亡、2人が負傷し、ボンベを落下させた運転者(29歳)が逮捕されました。
逮捕された運転者は、「渋滞に気づいて止まりきれないと思って急ブレーキをかけた。ボンベの積み方が甘かったかもしれない」と供述をしています。
ボンベ積載時の固縛方法が適切でなく、急ブレーキで荷崩れを起こして落下したと推測されます。
この事故が発生した大きな原因は二つあり、一つは渋滞に気づくのが遅く、危険な急制動をかけているということです。高速道路では渋滞が発生すると電光表示板に掲示されますので、気をつけていれば事前に気づき安全に停止できたはずです。
二つ目は積載方法です。荷物が落下すれば後続車の事故を誘発するなど危険が大きいので、確実に固縛するべきですが、とくにガスボンベなど危険物を搭載している場合は、細心の注意が必要です。
また、確実に固縛したと思っても、走行中の振動などで荷台のロープやワイヤーが緩むことがありますので、ときどき休憩して固縛具合をチェックするように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2022.10.3更新)
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