道路に駐車禁止の標識があっても、平気で車を止める運転者が少なくありません。しかし、違法な駐停車は単に迷惑違反というだけでなく、重大事故に結び付く恐れがあります。
さる10月12日午前3時55分ごろ、埼玉県鶴ケ島市の市道で、バイクが駐車中の中型トラックに追突して、弾みで対向車線に飛び出し、対向してきた大型トラックに衝突しました。この事故でバイクを運転していた会社員の男性(51歳)が全身を強く打って死亡しました。
現場は片側1車線の見通しの良い直線道路ですが、駐車禁止となっていました。中型トラックを運転していた男性はトラックの付近で荷物の積み下ろし作業中だったということです。
深夜で道路の見通しが悪く、バイクの運転者は駐車トラックに気がつかなかったと思われます。中型トラックの運転者が駐車禁止の場所を避けて、道路外の空き地などにトラックを止めていれば、バイクの男性が亡くなることはなかったでしょう。
駐車違反と事故の発生に相当因果関係があるとされれば、駐車したトラック運転者も加害者として裁かれ、重い損害賠償責任を負うことになります。安易な違法駐車は避けましょう。
(シンク出版株式会社 2022.10.25更新)
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