さる10月31日、福岡県北九州市小倉南区の駐車場に停めてあったごみ収集車が動き出して無人のまま道路を走行し、坂道を歩いていた女性(83)がはねられて死亡しました。
警察は、ごみ収集車の運転者がギアをパーキングに入れ忘れた可能性があるとみて調べています。
このように、無人の車が自然発車すると意外に大きな事故に発展します。
トラックから降りた運転者が勝手に動き出した自分の車にひかれて死亡した別の事故では、ギアがニュートラルに入っていて、サイドブレーキはかけられていたそうです。
乗用車などがサイドブレーキをかけていた場合、たいていの場合、車は静止していますが、荷物を積んだトラックやごみ収集車など重量が重い場合は、サイドブレーキをかけていても、ギアの位置によっては車が動き出すことがよくあります。
また、エンジンをかけた状態の場合は、エンジンの振動も自然に動き出すきっかけになることがあります。
なお、レバー式のサイドブレーキ(駐車ブレーキ)の場合は、レバーを慌てて引くと十分にかからないことがあります。
車から降りる場合は、必ずエンジンを切ってギアをパーキングなどに入れ、サイドブレーキをゆっくりと確実にかける習慣をつけましょう。
(シンク出版株式会社 2022.11.7更新)
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