令和5年、あけましておめでとうございます。
今年も自動車の安全運転を確保し、事業所全体で無事故・無違反を達成することを誓いましょう。
強い意志をもって、事故防止対策を徹底してください。
コロナ禍の影響が弱まり、今年は過去2~3年と比べて交通量が増え、事故の危険も高まると予想されます。安全の原点に立ち戻って管理・指導を徹底しましょう。
とくに、朝礼・点呼をしっかりと行いコミュニケーションを取る姿勢を示すことが重要です。
健康面では、寒さが厳しくなっていますので、高血圧ぎみの運転者に警戒を高めるように指導してください。
●安全目標を定めて毎日努力しましょう
「自分自身」に事故防止を語りかける
今年は、久しぶりに初詣で安全運転祈願をするという方がいるかもしれませんが、神社仏閣に行かなくてもよいので、年初には自らの心に「無事故・無違反」を誓うことが大切です。
具体的な安全運転目標を定めて、1年間、事故防止の気持ちを高めていきましょう。
自分の過去の運転ぶりを反省して、今年はこんなところを改善しようという問題意識を持つと効果的です。
例えば、以下のような具体的行動を盛り込んだ目標を立てましょう。
交通安全年間スローガンなども参考に
安全目標を考える
目標を考える上では、今年(2023年)1年間、全国で使用するために応募された「全国交通安全年間スローガン」などを参考にするとよいでしょう(全日本交通安全協会と毎日新聞社の共催により募集)。
全国から運転者や一般の大人・子どもが応募して選抜されたもので、運転者や歩行者が守るべき基本的な安全行動を上手なキーワードでまとめていますので、参考になります。
また、1966年から使用されている全入選作品の一覧が、毎日新聞のWEBサイトに掲載されています。
こうしたスローガンの中から気にいったものを選んだり、アレンジするのもいいでしょう。
●2023年使用の交通安全スローガン
(運転者・同乗者に呼びかけるもの、入選作)
★下の項目をチェックし、すべてハイとなるように運転態度を反省してください
・年初には、自分自身の日頃の運転態度を反省し、無事故を誓っている
・毎日、「今日も気をつけて焦らずに行こう」と念じて出発している
・体調が悪い、気分が悪いと感じる時は、無理をしないで運転を休む
・運転席に座ったら、ミラーの位置を正すなど一息入れてから発進している
・混んだ道路で無理な進路変更はかえって危険なので控えるようにする
・遠距離の運転をする前には車両を点検しながら、安全運転の心構えをする
・黄色信号などで通過したいと思ってしまう癖をなくすように努力する
・交通事故の記事などはときどき切り抜いて、安全運転の参考にする
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
●朝礼・点呼の徹底を図りましょう
IT点呼は工夫次第で内容が豊富に
1月は運転者の安全意識を高める重要な月ですので、できれば週始めの朝礼や点呼は、対面によるコミュニケーションを取るように心がけましょう。
休み明けの運転者の表情などをチェックして、身体や運転勘がなまっているときには、ウッカリミスや反応遅れなどから事故が起こりやすいことを伝えてください。
ただし、コロナ禍を経て、IT点呼・遠隔点呼やリモートによる朝礼などを導入し、すでに定着している事業所は少なくないと思います。
せっかく、デジタル技術を取り入れたのですから、その良い面も評価して活用しましょう。
一般にIT点呼などを導入すると、対面のコミュニケーションが途絶えて、運転者の状況がつかみにくいという問題点が指摘されています。しかし一方で、ベテラン管理者や若い管理者に限らず、システム化によって誰でも同レベルの確認を実行できるというメリットがあります。
また、点呼記録がデジタル情報として残り、設定次第では会話内容や動画などを保存できます。
このため、各事業所の点呼や朝礼の内容を、社長や本社の安全管理担当重役など上位の管理者が後でチェックし比較することができます。IT点呼に問題点を発見することがあったら、対面の点呼も部分的に導入するように指導しましょう。
社長や事業所長などトップの訓示はあらかじめ録画して流し、その後、リアルタイムで管理者と運転者が会話するようなことも可能ですので、工夫次第でIT点呼にはメリットがあります。
点呼が形骸化すると、健康観察なども
おざなりになる
自家用自動車を運行する白ナンバーの事業所でも、2022年4月から、酒気帯び有無の確認と記録の義務が制度化されていますが、点呼や酒気帯びチェックは対面でも形骸化しやすいものです。
毎日同じことをしていると、どうしても慣れが生じて、形式的なチェックになりがちです。管理者が運転者に同じ質問をして「ハイ」「ハイ」という回答を聞いているだけでは、運転者の健康状態などの変化に気づくことは難しいと言えます。
健康起因事故を起こした事業所で、運転者が点呼時に異常はなかった、という話が多いのは仕方がないかも知れません。
短い点呼時間で、運転者の異常に気づくのは難しい面があると思われます。
そこで重要なポイントは、どの運転者をとくに注意して観察すべきか、どの運転者をとくに指導すべきか、常日頃から管理者がしっかりと把握しておくことです。
そのためには、運転者別に情報ファイルを作成し、「運転者Aは新型コロナウイルスの感染履歴があるので、後遺症に悩んでいないか等本人から報告してもらう」、「運転者Bは今、親の介護で大変なので、睡眠不足等に陥っていないか親身になって聞くことで情報をつかむ」、「運転者Cは深夜の業務が多いので、疲労がかさんでいないか特に注意する」といった情報を整理しておくことが大切です。
ただし、個人情報の漏洩には注意し、会社全体で使用するシステム上では一時録画や録音を止めたり、メモをシステムに記載しないよう配慮しましょう。
●運転者の健康管理・指導ポイントノートなどを作っておこう
●冬の高血圧に注意しましょう
1月などに多い心筋梗塞の危険
冬は寒さの影響で血圧が大きく変動する季節です。朝目覚めて布団から出たとき、暖房が効いている室内から外へ出たときなど、急な寒さを感じると、血圧が急上昇します。
車の中も暖房しすぎると、寒い車外気温との落差はヒートショックになることがあります。
日ごろから血圧が高い人は、狭心症の発作や心筋梗塞など、思わぬ事態につながることもあるので注意が必要です。
また、お正月の新年会などアルコールの飲み過ぎは日中の血圧を上げますので、飲酒量には十分な注意が必要です。
自分の血圧を意識していますか
高血圧は自覚症状がほとんどないので自分では気がつかない人が多く、また、健診などで高血圧を指摘されても、放置する人が少なくありません。
しかし、血圧が高い状態をそのままにしていると、動脈の壁に負担がかかって動脈硬化を進行させて、やがては狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患を招くことにつながります。
血圧が高いと言われている人は、定期的に血圧を測って、数値を確認しましょう。また、正常値内の人も毎年必ず健診を受けて、自分の血圧値を確認しましょう。
血圧が上がりやすいのは次のようなとき
血圧の急上昇を防ぐため、とくに次のよう場面で注意しましょう。
防止対策として重要なポイントの一つは温度差の解消です。そのためには
などを心がける必要があります。
※この記事は、以下のサイトを参照しました。 ●全国健康保険協会 季節の健康情報 他
残り溝が50%以上あるか確認する
今年の冬は、昨年同様にまだラニーニャ現象の影響が残り、日本付近は冬型の気圧配置が強く、厳しい寒さになりそうです。
山陰から北陸、東北にかけた日本海側の広い地域で、沿岸部や平野部でも大雪が降る可能性が指摘されています。
また、西日本、東日本を中心に平年より寒さが厳しい予報ですので、太平洋岸も山間部での雪に注意しましょう。
すでに雪国では、スタッドレスタイヤ等冬用タイヤに履き替えているでしょうが、タイヤの耐用年数は大丈夫ですか?
スタッドレスタイヤでは、タイヤの残り溝が50%まで低下すると制動性能がかなり低下するため、大型貨物自動車や貸切バス等の場合は、残り溝の点検が義務づけられています(令和3年1月26日の通達改正による)。
スタッドレスタイヤの溝点検はプラットホームというマークで行います。
なお、トラックやバスに限らず、乗用車でも溝の減ったスタッドレスタイヤでの走行は危険です。大雪時には高速道路などで立ち往生する原因となりますので、チェックして早めに交換するように指導しましょう。
また、積雪・凍結など要注意箇所の情報をつかみ、早めに運転者に伝達してください。
国土交通省の啓発資料「雪道での立ち往生に注意!」より
警報レベルの大雪が降った際には、右のような標識が出ている道路(一般道路、高速道路)で全車両へのチェーン規制が行われることになっています(2018年12月から実施)。
豪雪により車が立ち往生し、長時間の滞留が発生することを防ぐための措置です。
この標識が出ている道路では、スタッドレスタイヤな冬用タイヤの車であってもチェーン装着が必要ですので、1月は気象情報や道路規制情報に注意して、運転者にチェーン搭載の指導を実施しましょう。
国土交通省が規制実施の対象となる区間と規制の運用方針を決めて公表しています。
該当する経路を走行する事業所では、豪雪に備えてチェーン搭載を指導してください。
→ 詳しくは、こちらを参照 (国土交通省のWEBサイト)
輸送安全総点検の結果報告を
昨年の12月10日から今月10日までは、「年末年始の輸送等に関する安全総点検」実施期間となっています。
自動車をはじめすべての輸送事業者が自主点検等を通じた安全性の向上を図るとともに、輸送安全等に対する意識の向上を図るための点検運動です。
国土交通省では総点検実施状況の把握のため、トラック・バス・タクシーなど業態別に自主点検表(国交省のホームページからダウンロード)でチェックし、自動車運送事業者に対しては、所管運輸支局の安全総点検自動車運送事業者等担当宛に提出を求めています。
詳しくは、同省のWEBサイトを参照してください。
●安全総点検期間における自動車局の推奨する主な重点点検事項
・軽井沢スキーバス事故を踏まえた貸切バスの安全対策
・健康管理体制の状況(ドライバーの健康管理マニュアルなどの活用)
・運転者に過労運転を行わせないための安全対策の実施状況
・運転者に飲酒運転や薬物運転等を行わせないための安全対策
・車両の日常点検整備、定期点検整備等(特に大型自動車の脱輪事故防止対策及びスペアタイヤの定期点検)
・大雪に対する輸送の安全確保の実施状況
──これらの重点項目を実施するほか、実施状況等を自主点検するよう要請を受けています。
※詳しくは国土交通省のWEBサイトを参照してください。
2022年の後半は、観光バス、貸切バス、路線バス等の事業者において乗客・乗員が死亡したり、重傷を負う事故が続発しています。
これは偶然ではなく、コロナ禍あけの旅行需要の急拡大や交通量の増加、バス運転者の人手不足など複合的な要因が影響していると思われます。
バス事業者の運行管理者の皆さんは、事故事例などを参考にして安全指導を徹底してください。
とくに、最近採用した初任運転者の指導・監督を重視する必要があります。
経験の浅い新規採用の運転者やトラック・タクシー・マイクロバス運転者の中から大型バスの運転者として新たに選任した人に対しては、車種に応じた実技研修などを十分に実施しましょう。
また、中高年運転者については、繁忙期には連続勤務が続き疲労が蓄積することに配慮し、健康観察を徹底してください。
なお、冬季は足回りの点検・整備が重要です。整備スタッフのサポートを徹底し、雪用タイヤの残り溝の確認などが、なおざりにならないよう配慮しましょう。
●山口県バス協が大型バスについて事故防止研修会を開催
さる2022年12月5日、公益社団法人山口県バス協会が中国運輸局山口運輸支局と共同で、貸切バス事業者の運行管理者や乗務員を対象とした事故防止研修会を開催しました。
静岡県で10月に発生した大型観光バスの横転事故を含め、全国で大型バスの事故が続いて発生していることを踏まえ、年末年始の多客期を迎えるに当たってバス輸送の「安全・安心」に万全を期するため、過去の事故事例を踏まえ、座学・実技の研修を行ったものです。
発生日時 | 事故の概要 |
横転炎上事故 2022年8月22日 午前10時15分ごろ |
名古屋市内の駅から名古屋空港に向かう高速路線バスが、名古屋高速道路を走行中、出口と本線の分離帯に衝突した後に横転し、バスに追突した乗用車とともに炎上する事故が発生しました。 この事故でバス運転者(55歳)とバス乗客の2名が死亡しました。 事故の原因は調査中ですが、現場にブレーキ痕が残っておらず、事故前に「バスがフラフラと蛇行していた」との目撃情報があります。 |
高速道路の追突事故 2022年8月26日 午前3時ごろ |
愛知県新城市の新東名高速道路で、長篠設楽原パーキングエリアに入ろうとしていた夜行バスが前方を走る大型トラックに追突する事故が発生しました。この事故でバスの男性運転者(53歳)と同乗していた交替運転者がともに脚の骨を折る重傷を負い、乗客2人が軽傷を負いました。 バス運転者の前方不注視やトラックがパーキングエリア手前道路上で停車しようとした、などの要因が考えられます。 |
運転者意識喪失事故 2022年9月28日 午前10時ごろ |
奈良県県斑鳩町で小学校の修学旅行生が乗った貸切バスが反対車線にはみ出して複数台と衝突し、バスの運転者と対向車の乗員など合わせて5人が病院に搬送される事故が発生しました。 事故を起こした運転者(57歳)が運転中に意識を失う様子がバスのドライブレコーダーに残されていて、運転者の健康起因事故と考えられます。幸い児童たちにけがはありませんでした。 |
横転死傷事故 2022年10月13日 午前11時50分ごろ |
静岡県小山町の富士山五合目から下る長い坂が続く「ふじあざみライン」道路で、観光バスがブレーキ不能となって法面に乗り上げて横転し、乗客1人が死亡、28人が重軽傷を負う事故が発生しました。 事故を起こした運転者(26歳)は観光バス会社に前年7月に入社した若手で、この道路を走行するのは初めてでした。坂道でフットブレーキを使いすぎてフェード現象を起こしたものと推察されています。 |
運転者意識喪失事故 2022年11月18日 午後8時20分ごろ |
東京都町田市で、路線バスが暴走して住宅に突っこみ、子供を含む乗客の男女7人が病院に搬送される(うち女性1人が重傷)事故が発生しました。 事故を起こした運転者(50歳代)は、「バス停を通過した直後に貧血を起こしたような感じで記憶がなくなり、突っ込んでから意識が戻った」と述べており、健康起因事故と考えられます。 |
高速道路の追突事故 2022年12月4日 午前6時ごろ |
浜松市浜北区の新東名高速道路上り線で、高速バスが大型トラックに追突し、乗客等9人が病院に搬送され、1人が重傷を負う事故が発生しました。 バスは福岡県博多市から東京都新宿に向かう長距離路線で、およそ20人が乗車していました。乗務員2人が2時間おきに交代し運転する態勢をとっていましたが、運転者が運行中に体調不良が生じているにもかかわらず、運行管理者に報告することなくそのまま運行を継続し、トラックに追突したもので、健康起因事故と考えられます。 |
凍結路スリップ事故 2022年12月8日 午前10時15分ごろ |
北海道・道央自動車道の旭川鷹栖インターチェンジ付近で大型バスが本線から降りる分岐帯に衝突し、韓国人観光客の乗客ら計26人のうち、18人が首の痛みなどを訴える事故が発生しました。 事故当時の路面は圧雪アイスバーン状態で、車がスリップして分岐帯に衝突したと推察されます。幸い全員軽傷で救急搬送者はなく、一行は代替バスに乗り換えて観光ツアーを継続しました。 |
路線バス施設衝突事故 2022年12月13日 午後4時35分ごろ |
兵庫県西宮市の阪神西宮駅にある商業施設の建物に、路線バスが突っ込み通行人の女性と施設内にいた女性、バス運転者(59歳)の3人がけがをする事故が発生しました。 バスのドライブレコーダー記録によると、止まる予定の停留所を通り過ぎて駅ロータリーを1周した後、減速しないまま施設に突っ込んでいました。運転者は「旋回時にアクセルとブレーキを踏み間違えた」などと話しています。 |
日 付 | 行 事 等 |
1日(日) |
・元旦 |
2日(月) |
・初荷 |
4日(水) |
・官庁仕事始め/小寒 |
6日(金) |
・小寒 |
7日(土) |
・七草 |
9日(月) |
・成人の日(第2月曜日) |
10日(火) |
・110番の日──毎年1月10日は「110番の日」。110番は市民生活の安全に関する相談窓口です。なお、警察庁は、緊急性のない場合は相談専用ダイヤルである「#9110」番を利用するよう呼びかけています。 |
10日(火) |
・1月の製品安全点検日──経済産業省は、毎月第二火曜日を「製品安全点検日」として、製品の安全な使用法やリコール製品等について情報提供・注意喚起を行っています。 |
~10日(火) |
・第62回「正しい運転・明るい輸送運動」 全日本トラック協会主催 ──詳しくは、全ト協のWEBサイトを参照 。 |
12月10日~ 1月10日(火) |
・年末年始の輸送等に関する安全総点検──国土交通省が主唱する輸送機関等における事故やテロの防止対策実施状況等の点検です。詳しくは、同省のWEBサイトを参照。 |
12月~ 2023年4月30日 |
・令和4年度 安全衛生教育促進運動──中央労働災害防止協会(中災防)が提唱し展開する活動。年間計画を定めて、雇入れ時教育、特別教育などの義務付けを踏まえ安全衛生教育の確実な実施を促しています。特にコロナ禍で安全衛生教育が十分行えなかった状況の改善を求めています。 |
12月1日~ 1月15日(日) |
・令和4年度「建設業年末年始労働災害防止強調期間」 ──建設業労働災害防止協会が、災害の多い年末年始に積極的な災害防止運動を展開します。交通労災としては、現場送迎時の事故防止、路面凍結等によるスリップ事故の防止などを強調しています。 スローガン「無事故の歳末 明るい正月」 |
12月1日~ 1月15日(日) |
・令和4年度 年末年始無災害運動 ──中央労働災害防止協会が主唱する安全運動。今年で52回目を迎えます。今年の共通標語は、 「待ってます 元気なあなた 明るく迎える年末年始」 (※詳しくは、中災防のWEBサイトを参照してください) |
12月16日~ 1月15日(日) |
・年末年始港湾無災害強調期間 ──港湾貨物運送事業労働災害防止協会による年末年始の事故防止活動。安全・衛生活動の「見える化」など、創意工夫をこらした活動を推進します。 今年のスローガン 「待ってます 元気なあなた 明るく迎える年末年始」 |
15日(日) |
・軽井沢町スキーバス転落事故から7年──2016年の1月15日午前2時、 長野県軽井沢町において41名を乗せた大型スキーバスが路外に転落、乗客・乗員計15人が死亡し、25人が重軽傷を負いました。この事故を契機に貸切バスへの安全規制対策が強化され、多くの法令が改正されました。 また、運行会社の社長と当時の運行管理者だった元社員は業務上過失致死傷の罪で2021年に在宅起訴されて東京地裁で公判が始まり、2022年10月11日、検察は2人に対し禁錮5年を求刑しました。判決は2023年6月8日の予定です。 |
15日(日)~ 21日(土) |
・防災とボランティア週間──「阪神・淡路大震災」を踏まえ、平成8年より設けられました。 |
17日(火) |
・防災とボランティアの日──1995年の当日発生した阪神・淡路大震災を契機として災害時におけるボランティア活動および自主的な防災活動への認識を深める目的で制定されました。 |
20日(金) |
・大寒 |
24日(火) |
・法律扶助の日──1952年(昭和27年)のこの日、法律扶助協会が設立されたこと記念して制定。同協会は2006年に改組され「日本司法支援センター(法テラス)」となり、経済援助を含めた法的支援を行う中心的な機関として活動しています |
25日(水) |
・日本最低気温の日──1902年(明治35年)に、北海道の旭川地方気象台で -41.0℃という日本の最低気温を記録したことによります。上空の強い寒気の通過と放射冷却現象によるものと考えられています。 |
25日(水) |
・第14回自動車事故防止セミナーを開催(近畿運輸局) 於:ドーンセンター・7Fホール(大阪市中央区大手前 1-3-49) 受講無料/低イン200名 申込み先 → 関西交通経済研究センター 「自動車運送事業者における視野障害対策マニュアルについて」他 |
26日(木) |
・パーキングメーターの日──1959年(昭和34年)に東京都が日比谷と丸の内に日本初のパーキングメーターを設置したことによります。 料金は15分単位で10円でした。当時は割高感があり、あまり利用されませんでした。 |
~31日(火) |
・令和5年使用 交通安全ポスターデザイン応募締め切り 詳しくは、毎日新聞社のWEBサイトを参照。 |
12月1日~ 1月31日(火) |
・陸上貨物運送事業 年末、年始労働災害防止強調運動 陸上貨物運送事業労働災害防止協会(陸災防)の主唱する労災防止運動。交通災害や荷役作業時における墜落・転落災害などの防止を推進します。 スローガン「潜む危険 覗いただけでは除けない 降りて目視で 安全確保」 詳しく陸災防のWEBサイトを参照してください。 |
~1月 |
・貸切バス、観光バスを対象とした街頭監査 毎年、年末年始にかけては貸切バス発着場等における街頭監査が実施されます。平成28年度より街頭監査に関係する処分は強化されています。また貸切バスについては、覆面添乗調査も実施されています。 |
1月中旬 | ・2022年11月末までの交通事故発生状況発表(警察庁) |
1月下旬 |
・2022年11月分 トラック輸送情報(国土交通省) |
◆1月の日没時刻 (国立天文台 暦計算室による)
1日(日) | 福岡 17:21 |
大阪 16:58 |
東京 16:38 |
札幌 16:10 |
15日(日) |
福岡 17:33 |
大阪 17:10 |
東京 16:50 |
札幌 16:24 |
31日(火) | 福岡 17:48 |
大阪 17:26 |
東京 17:07 |
札幌 16:45 |
1月の日没時刻は12月よりは遅くなりますが、冬の天気は変わりやすく、夕方にしぐれて暗くなる日が多くなります。午後は日陰が急に見えにくくなりますので注意しましょう。
今年の正月休みや成人式にかけては、薄暮や夜間の人出が増える予想です。また、冬場は薄暮時間も短いので、児童生徒の下校や夕刻の買い物なども日没後になる地域が多くなります。日没前後は非常に危険であることを意識しましょう。
あなたが点灯することで歩行者や自転車などからもあなたのクルマが確認しやすくなります。
「おもいやりライト運動」は、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯をドライバーに呼びかけて交通事故を削減する運動です。全国で点灯活動を展開する運転者が増えています。
JAF(日本自動車連盟)も早期ヘッドライト点灯キャンペーンを展開しています。
JAFのインターネットWEBサイトではライト点灯
に関して様々な情報提供が行われます。
※詳しくは JAF Safety Light
のサイトを参照してください