最近、「花粉がたくさん飛んでいる」という自覚がある方が多いようです。過去10年で最高の飛散量と言われ、街頭で大きな「くしゃみ」をする人も目立ってきました。
辛い花粉症ですが、効き目のよい鼻炎薬も登場し、症状の緩和に一役かっています。
ただし、鼻炎薬の中に含まれる抗ヒスタミン剤に副作用があることをご存知ですか?
抗ヒスタミン剤が効きすぎると脳に作用して「眠くなる」ということで、車の運転には危険ではないかと一時は問題になりました。
そこで、最近の鼻炎薬は、眠くなる作用を抑えるように処方されているタイプが多く、居眠運転の危険は少ないと言われています。もちろん個人差がありますので、眠くなる人は注意しましょう。
なお、急に眠くなると本人にも自覚があるので、鼻炎薬を服用したときは運転をやめたり、運転するときには服用しないといった対策が取れます。しかし、眠くはならないものの集中力・判断力に影響を与えている場合があります。
これは、インペアード・パフォーマンスと呼ばれ「気づきにくい能力低下」とされていて、見落としや操作の遅れなどに結びつくおそれがあります。
服用後どうも意識が集中できない、進路変更の合図をつい忘れてしまった、経路を考えずぼんやり運転しているといったときには、少し運転を止めて集中力が戻るまで休憩しましょう。
(シンク出版株式会社 2023.3.27更新)
近年、スマートフォンの急速な普及や自転車によるフードデリバリー需要の広がり、高齢者の増加、急激な気象状況の変化など、交通環境を取り巻く情勢が大きく変化してきています。
ドライバーは、このような複雑化している交通環境を頭に入れてハンドルを握らないと、思わぬ事故を招くことがあります。
本冊子では、ドライバーが把握しておくべき交通情勢の変化や危険性を紹介し、また、実際に該当場面に遭遇した際の事故防止のポイントを解説しています。この1冊で昨今の交通情勢の危険を認識できる構成となっています。