8月は、猛暑が続き運転者の体力も消耗して、どうしてもヒューマンエラーの発生が多くなります。暑さからボンヤリとして起こしたミスが大事故に繋がる危険があることを訴えて、早目の休憩などで安全を優先するように意識づけましょう。
また、国土交通省の安全管理ガイドラインにもあるとおり、交通の安全は車や運転者の管理・指導だけでなく災害マネジメントを重視すべき時代となっています。
台風シーズンを迎えますので、危機管理体制を強化してください。
健康面では、「かかりつけ医」を選んで積極的に健康管理を行うことが求められいます。
中高年齢者だけでなく、むしろ30代、40代の働き盛りからの意識改革が重要です。
健康なうちから気軽に医師に相談し、情報収集をする姿勢をはぐくみましょう。
●ヒューマンエラーに注意しよう
暑さからくるミスの多発を警戒
猛暑が続いています。健康な人でも運転中に集中力が途切れてボンヤリしたりすることが多くなります。
うっかりミスや確認漏れなど、ヒューマンエラーによる事故や労働災害が多発する時期ですので、注意が必要です。
山形県警察本部が、2022年までの5年間に県内で発生した交通事故について分析したところ、少しの居眠りや考えごとなどをして前方の確認がおろそかになる「ぼんやり運転」が原因で起きた正面衝突・単独事故は424件で、このうち8月は53件と最も多くなっていることがわかりました。
県警では、暑さによって運転者が眠気や疲労を感じやすいことが事故に関連しているのではないかと分析しています。
疲れを感じたら休憩してリフレッシュを
少しでも「だるいな」「疲れたな」「休みたいな」と感じたときは、迷わずにすぐに涼しいところで休憩してリフレッシュしましょう。
車に乗っているとエアコンが効くので、炎天下の高温の中で作業するよりも疲労は少ないと考えがちですが、運転席で直射日光を浴びている場合、実は日焼けによる疲労が少なくありません。また、運転者が水分不足から車室内で熱中症に陥ることもありますので、油断しないでください。
さらに、狭い車室内でエアコンの風を直接浴びていると、自律神経などに障害が発生して体調が悪化する場合があります。
長時間の連続運転を避けて、サービスエリアや道の駅など、ときどき広く涼しい空間で水分・塩分を補給してリラックスする時間が大切です。
暑い日であっても、疲れる前に早目に休憩していると何とか凌げるようになります。その逆に、無理をして疲れを自覚してしまうと、休憩しても疲れがなかなか取れなくなります。
暑い日は、少し早いかなと思っても、迷わず、午前中から休憩を入れるようにしましょう。
熱中症で軽自動車が逆走
2121年8月3日午後3時20分頃、千葉県印西市で、警備会社に勤務する31歳の男性らが、倉庫前の県道をゆっくりと逆走する軽自動車を目撃し、運転席で突っ伏している男性(68歳)の姿が見えました。
警備員の男性らは車を走って追いかけ、車が県道の中央分離帯にぶつかって速度が落ちた瞬間にドアを開けてブレーキをかけ、運転席の男性を救出しました。
運転者は熱中症でほぼ意識を失っていた状態で、もう1人の35歳の警備員男性は、逆走車にぶつからないよう他の交通を誘導したということです。
この行為により、後日2人の男性は、千葉県警印西署から「重大事故になるところをよく防いでくれました」と、感謝状を受け取っています。
この事故事例では、たまたま有能な警備員らに発見されて不幸中の幸いでしたが、暑いときは運転の無理をしないことが重要です。
★下の項目をチェックし、すべてハイとなることを目指してください
・運転中にボーとしてきたときは、安全な場所ですぐに休憩する
・夏場は長時間の連続運転を避けて、なるべく早目に休憩を入れている
・長距離走行をする日は、あらかじめ休憩場所を決めておく
・寝苦しくて睡眠時間が足りないと感じたら、昼寝をしてから運転する
・暑い予報の日は夜更かしをしないで、早目に就寝して体力をつけておく
・車の中でも水分をこまめにとり、喉が渇かないように心がけている
・サービスエリアなどで、ときどき血圧などをチェックする
・暑い日は、歩行者や自転車もボンヤリしていると考えて警戒する
ハイ・イイエ
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ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
●台風など災害時の事故防止を図ろう
異常気象時の水没・横転事故を警戒
近年、超大型台風や豪雨等など異常気象時下における車の被災も増加傾向にあります。
2018年の台風21号では、大阪府で車が20台以上横転するなど、強風が吹きました。
また、車の水没事故も少なくありません。
2019年9月3日に、三重県いなべ市で大雨の影響によりアンダーパスが冠水し、トラックが水没して動けなくなり、運転者が死亡する事故が発生しています。
またつい最近、2023年6月30日には、山口県厚狭川の周辺で浸水被害が発生、立ち往生していたトラックや車が押し流されました。
山口市では水没した車の中から63歳の男性が意識のない状態で救助されましたが、死亡が確認されました。
2023年7月10日には、福岡県広川町で豪雨による冠水のため軽トラックが流され、運転者の男性が死亡しました。さらに同日、久留米市で水没した車から出ようとした人が見えなくなり「流されたかもしれない」と110番通報がありました。このほか、大分県中津市でも10日、山国川沿いを走る道路で車に乗った女性が川に流されたと連絡があり、女性が行方不明となっています。
事業所の管理者は、気象情報に注意して線状降水帯などの発生が懸念される場所では無理な運行を避け、場合によっては、荷主や顧客に連絡して運行計画の見直しを求めてください。
強風時には横転しやすい車を注意
走行中に強風を受けると、車はハンドルを取られて横滑りするだけでなく、トラックやバンなど側面の面積が大きな車は横転することがあります。
橋の上などで横転すると、下手をすれば車ごと転落する恐れもありますので、無理な走行は禁物です。
一般に、平均風速で20m/秒を超えると、車の運行が極めて危険となってきます。30m/秒を超える猛烈な風が吹くと横転の危険があります。
なお平均風速は20m/秒程度であっても、突風や竜巻などで瞬間風速が30mを超えることがあります。
風速20m/秒を超えると、細い木の幹が折れたり、看板が倒れ始めます。風速30m/秒を超えると、電柱でも倒れ始めることがあります。
木が折れるなど異常な現象を感じたら、すぐに安全な場所に車を止めて堅牢な建物などの中で待機するように指導しましょう。詳しくは → 気象庁のWEBサイトを参照
●かかりつけ医をつくりましょう
ワクチン接種時などの相談先に
新型コロナウイルスの流行とワクチン接種などの機会に「かかりつけ医」の存在意義がクローズアップされました。その後、自分からかかりつけ医を作った人も多いと思いますが、若かったり中高年でも持病がない人の場合は、依然として「何でも相談できる医師」がいないという人は多いと思います。
しかし、今後新たな感染症のパンデミックが始まらないとも限りませんし、風疹やインフルエンザ、帯状疱疹ワクチン等の接種は、健康な人ほど必要があります。
かかりつけ医がいると、生活習慣や体質などを把握してもらっているので、ワクチン接種等について相談がしやすく、何か症状が出た時は専門医への紹介もスムーズにいきます。
ケガをしたとき等も治療を受けている外科医だけでなく、内科のかかりつけ医がいると、鎮痛剤の副作用などについて遠慮なく相談できます。
自分は健康だからかかりつけ医など必要ないと思わずに、健康相談をしたり海外旅行前に予防接種の相談をする場合でもいいので、早目に「自分が気軽に話ができる」医者をつくることが大切です。
外国の家庭医登録制度
英国では、GP=general practitioner として医療保障制度の中に家庭医が取り入れられ、誰もがGPをかかりつけ医として登録する制度になっています。
登録したGPの判断で、専門医への受診などがアドバイスされる仕組みです。医療の入口を絞っていることへの批判もありますが、素人としてはアプローチがわかりやすくなります。
フランスも登録医制度がありますが、通常よりも高い自己負担金を支払えば、それ以外の選択肢を認めています。
日本では医療の入口を絞る登録制度は採用していませんが、いきなり大病院に行った場合、医師とのコミュニケーションが難しく、通常よりも高い自己負担額などを請求されます。
かかりつけ医など町の医院に紹介してもらった方が、的確な医療への道筋がつき、医療費の自己負担額は少なくなります。
かかりつけ医の考え方は、必ずしも内科医ではなくても構わないと言われています。皮膚科やアレルギーの薬などを普段処方してもらう医師を知っている場合、その医師が信頼できると考えるのであれば、他科の受診などについて相談してみるのも一つの方法です。
またできれば、かかりつけ医師がオンライン診療や薬剤師へのリモート指示などに対応しているかなどを聞いておくと、災害などの緊急時や遠方での発病時にも助かります。
※この記事は、以下のサイトを参照しました。
●日本医師会WEBサイト「国民の信頼に応えるかかりつけ医として」
きたる9月21日から、秋の全国交通安全運動が実施されます。
運動期間中における交通安全活動の実施プランと配布用パンフレットや掲示資料などを8月中には準備しておきましょう。
今年の実施要項は以下のような内容です。
○運動期間
2023年9月21日(木)~30日(土)までの10日間
○運動重点
○交通事故死ゼロを目指す日
9月30日(土)
※詳しくは、内閣府のWEBサイトを参照してください。
実施項目 | 実施内容(例) |
街頭指導活動 |
→ 歩行者保護を中心とした街頭での交通安全活動を展開する ●事業所周辺での子どもや高齢者の安全誘導ボランティアを実践する ●マイカー通勤者の運転ぶりをチェックする → スマートフォン等の「ながら 運転」者がいないか観察する ●交差点右左折時に徐行しているか、横断歩道の手前で一時停止しているか等 を確認して、職場で指導する ●死角の多い交差点で、通過する車の行動を撮影し、教材とする |
安全点検活動 |
→ 職場単位で運動期間中に社有車の一斉車両点検を実施する ●日頃の日常点検では見落としがちなエンジンルームなどの点検を実施 ●2人一組で点検を実施し、普段の日常点検の習熟度を調べる ●車両内の無駄な積載物を降ろし、運転席周りの整理整頓を行う ●停止表示器材、発炎筒、懐中電灯などの設置を確認する ●タイヤの空気圧を確認し、残り溝なども正確に計測させる |
安全教育 |
→ 安全運転知識、運転意識を高める教育活動を行う ●歩行者や自転車との事故防止を図る指導教材の配布 ●電動キックボードの新たなルールを周知する教材の配布 ●運転態度や安全運転意識をチェックする診断テストの実施 ●事業所周辺の歩行者事故発生場所に関する情報の共有 ●飲酒運転、悪質妨害運転などの根絶に関する教育の実施 |
■炎天下の荷役作業に配慮しましょう
職場における熱中症死傷者は、運送業は建設業、製造業に次いで多く、昨年は129人が被災しています。
熱中症は高齢者だけでなく、20代~30代の事例もあります。30℃度以上の真夏日には、WBGT値(★)について計測を行い、熱中症予防のため作業計画などを再検討しましょう。
炎天下・高温現場での荷の仕分けや積込み作業はできるだけ避け、やむを得ない場合は、簡易な屋根・日除けテントの設置、スポットクーラーの使用、グループ作業の導入(1人で作業させない)を実施してください。
猛暑になると、管理部門スタッフはエアコンの効いた涼しい事務所から出るのを嫌い、作業現場のチェックがおろそかになりがちです。
暑い日こそ、管理者が定期的に現場の巡視を行い、作業者の皮膚感覚に立って温度や湿度の実態を感じとることで、熱中症を防止しましょう。
→ ★ WBGT値(暑さ指数)については、環境省の熱中症予防情報サイト を参照。
★熱中症関連サイト → 環境省のインターネットWEBサイト ・ NHKのWEBニュース
■貸切バスの巡回指導に備えましょう
2016年に発生した「軽井沢スキーバス転落事故」の事故防止対策委員会の答申を踏まえて、2017年度から貸切バス事業者に対する監査・指導の仕組みが強化されました。
コロナ禍を経て、今年は貸切バス等の需要も大幅に改善していますが、安全への規制に対しても厳しい姿勢が予測されます。
重大な人身事故を起こしたバス事業者や悪質な違反があった事業者は、運輸局から毎年1回以上の集中的な監査を受けていますが、一般の事業者は、地域の適正化実施機関が貸切バス事業者を巡回し、安全管理などについて評価し指導を行っています。
ちなみに、2016年度は6,000営業所近くあった貸切バスに対する監査は1,000件を下回り2割に満たない状態でしたが、2021年度は、全国5,084か所の営業所に対して、監査と巡回指導を合わせると4,927件と96.9%の実施率となっています。
巡回指導には事前連絡があり、予め必要な書類等を用意して評価・指導・情報提供を受け、より安全な事業展開を目指すことになります。一方で、違反などが発見された場合は運輸支局に通報され、監査を受けることに繋がります。
とくに、運転者等に対する指導・監督内容や運行指示書による指示、点呼の実態、健康診断の実施状況等、車両管理状況等についての調査を細かく受けますので、管理・指導の記録をきちんと整理しておきましょう。
・運行管理者の選任届 | ・事業報告書、事業実績報告書 | ・点呼記録簿 |
・整備管理者の選任届 | ・業務記録(運転日報) | ・運行記録紙 |
・乗務員(運転者)台帳 | ・運転者への指導・監督記録 | ・適性診断結果 |
・運行管理規程 | ・事故報告書/事故記録簿 | ・車両台帳 |
・運行指示書 | ・日常点検表 | ・定期点検整備記録簿 |
・整備管理規程 | ・点検整備計画表 | ・旅客等からの苦情の記録 |
・運送引受書(運賃上下限額) | ・支払手数料等の記載書類 | ・労働保険等加入状況 |
・社会保険等加入状況 | ・ドライブレコーダー記録 | ・健康診断記録簿 |
・賃金台帳/タイムカード | ・就業規則(労働協約)書類 | ・36協定(時間外労働協定) |
※「旅客自動車運送事業者が管理すべき書類を定める告示」(国土交通省告示第1336号)などを参考に作成しました
日 付 | 行 事 等 |
1日(火)~ 31日(木) |
・道路ふれあい月間──国土交通省では毎年8月を「道路ふれあい月間」として、道路の正しい利用や道路愛護活動の推進に努めています。 「気持ちいい 道路であいさつ にっこにこ」(小学生の部) 「この道は みんなをつなぐ 赤い糸」(中学生の部) 「ゆずりあい ふわり優しさ 積もる道」(一般の部) |
1日(火)~ 31日(木) |
・食品衛生月間──厚生労働省では、毎年食中毒の発生しやすい8月に 食品衛生管理の徹底を呼びかけています。 |
7月1日(火) ~ 9月30日(土) |
・2023年度 港湾労働安全強調期間──港湾貨物運送事業労働災害防止協会による全国安全週間に呼応した活動。港湾内の事故防止活動を推進。 ●本年度のスローガン── 「高める意識と安全行動 築こうみんなのゼロ災職場」 詳しくはこちらを参照してください。 |
1日(火) |
・夏の省エネ総点検の日 |
3日(木) |
・首都高タンクローリ炎上事故から15年──2008年8月3日、首都高速5号線下り線と中央環状線が合流する熊野町ジャンクション付近でガソリンと軽油を積んだタンクローリーが、右カーブで運転を誤り横転、タンクが破損し漏洩した積荷に引火して大火災事故となりました。首都高速道路は直接損害と逸失利益の計45億円の損害賠償を提訴、運送会社は破産しました。 |
5日(土) |
・タクシーの日──大正元年(1912年)のこの日、東京有楽町で日本初のタクシー会社(タクシー自働車株式会社)が設立され、メーターを装備したT型フォード6台で営業を開始しました。 |
5日(土)~ ~9月3日(日) |
・令和5年度 「第1回 運行管理者試験」(CBT試験) CBT試験は筆記による試験ではなく、テストセンターにてパソコン画面に表示される試験にマウス等を用いて回答します。試験専用サイトにて指定された試験会場、日時から申請者が選択して受験します。 詳しくは、(公財)運行管理者試験センターのWEBサイトまで。 |
8日(火) |
・立秋 |
8日(火) |
・8月の製品安全点検日 ──経済産業省は、毎月第二火曜日を「製品安全点検日」として、製品の安全な使用法やリコール製品等について情報提供・注意喚起を行っています。 |
10日(木) |
・道の日──大正9年の同日にわが国で最初の道路整備の長期計画がスタートしました。 |
10日(木) |
・健康ハートの日──「ハー(8)ト(10)」の語呂合わせから日本心臓財団などが制定。心臓病に対する予防知識を啓蒙します。夏の間に心と体のチェックをして、心臓病の多発する冬に備えましょう。 |
11日(金) |
・山の日──国民の祝日の一つ。2016年(平成28年)1月1日施行の改正祝日法で新設されました。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としています |
11日(金)~ ~19日(土) |
・令和3年8月豪雨災害から2年── 2021年8月11日から19日にかけて活発な前線の影響により、西日本を中心に発生した大雨による広範囲な被害が発生、河川の氾濫、土砂崩れ、道路の崩壊などが多発しました。平成30年7月豪雨(西日本豪雨)を上回る降雨量を観測し、全国では13人の死亡が確認され、住家被害は6,466棟に達しました。 |
15日(火) |
・終戦記念日/全国戦没者追悼式 |
16日(水) |
・鹿沼市水没事故から15年──2008年8月16日、群馬県鹿沼市の市道で軽乗用車が冠水中のアンダーパス道路で水没し女性が死亡しました。本人と目撃者から110番通報がありながら警察や消防の初動ミスがあり、救助隊が出動していなかったことが明らかになり、豪雨時における冠水の危険と車両誘導の課題が浮き彫りになりました。 |
18日(金) |
・飛騨川バス転落事故から55年──1968年8月18日、岐阜県加茂郡白川町の国道41号で観光バス複数が土砂崩れのため立ち往生し、2台が土石流に押し流されて飛驒川に転落、104人が犠牲になりました。被害者は自賠責の対象とされ、国家賠償訴訟で国の過失6割、不可抗力4割と認定されました。国道における防災体制が整備される契機となり、その後、異常気象時の通行止め規制も強化されました。 |
19日(土) |
・バイクの日──政府の交通安全対策本部が二輪車の交通事故撲滅を目的に制定しました。この日を中心に、全国で二輪車の安全運転講習会等が展開されます。 |
20日(日) | ・交通信号の日──昭和6年(1931)のこの日、東京銀座と京橋に3色の交通信号機が設置されました。 |
20日(日) | ・平成26年広島土砂災害から9年──2014年8月19日夜から20日明け方にかけて、広島市安佐南区、安佐北区等を中心とした非常に狭い範囲に集中豪雨が発生(数百年に1回程度よりはるかに少ない確率で発生した記録的豪雨)、同時多発的に大規模な土石流が発生して、土砂災害は166か所に登り災害関連死3人を含む77人が犠牲となりました。 |
22日(火) |
・名古屋高速バス横転炎上事故から1年──2022年8月22日午前10時15分ごろ、市内の駅から名古屋空港に向かう高速路線バスが、名古屋高速道路を走行中、出口と本線の分離帯に衝突した後に横転し、バスに追突した乗用車とともに炎上する事故が発生しました。
この事故でバス運転者(55歳)とバス乗客の2名が死亡しました。 事故原因は調査中ですが、現場にブレーキ痕が残っておらず、事故前に「バスがフラフラと蛇行していた」との目撃情報がありました。 |
23日(水) | ・処暑 |
25日(金) |
・福岡市/海の中道大橋飲酒運転事故から17年──2006年8月25日、福岡市東区の海の中道大橋で、会社員の乗用車が飲酒運転をしていた福岡市職員(当時22歳)の乗用車に追突され海に転落、同乗していた3児が死亡する事故が起こりました。加害者は救助をする意思もなく逃走を図り、飲酒の事実を隠蔽しようとしましたが、危険運転致死傷罪と交通法違反を併合した懲役20年の刑が最高裁で確定しました。その後、「飲酒逃げ得」を防ぐため飲酒運転とひき逃げの罰則が強化されました。 |
25日(金) |
・徳島道マイクロバス事故から6年──2017年8月25日、鳴門市の徳島自動車道で路肩に停車中のマイクロバスに居眠運転の大型トラックが追突し、学校見学から戻っていた高校生ら16人が死傷する事故が発生し、元トラック運転者には禁錮4年の実刑判決が言い渡されました。 長時間にわたり高速道路上に停車したバス運転者やバス会社の責任も問われ、「指導・監督の指針」の内容改正にも反映されました。 |
25日(金)~ 31日(木) |
・道路防災週間──道路防災に関する広報活動が行われ、道路施設・設備点検、防災訓練などを行います。 |
30日(水)~ 9月5日(火) |
・防災週間──防災に対する知識を普及・啓発するとともに、防災行動へと結びつける取組みが全国各地で行われ、異常気象時における通行規制図などが自治体から配布されます(内閣府)。 |
30日(水)~ 9月5日(火) |
・紀伊半島豪雨災害から12年──2011年8月30日から翌月5日にかけて台風23号の影響で関東と紀伊半島を中心に豪雨による甚大な被害が発生、河川の氾濫や土砂災害により全国で98人の死者・行方不明者がでました。 |
4月1日(土)~ 9月30日(土) |
・「熱中症予防強化キャンペーン」──熱中症の予防対応策について正しい知識を普及するため、環境省が実施しています。 |
5月1日(月)~ 9月30日(土) |
・「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」期間 厚生労働省が主唱する熱中症予防対策キャンペーンは、5月1日から9月30日まで実施されています。 |
7月7日(金)~ 9月8日(金) |
・交通安全ファミリー作文コンクールの募集 (応募締切は9月8日、詳しくは 警察庁のWEBサイト を参照) |
6月1日(木)~9月30日(土) |
・夏の省エネキャンペーン──6月より実施/エネルギー消費の大きなピークの季節を迎え、省エネキャンペーンが行われています。 |
8月中旬 | ・2023年7月末までの交通事故発生状況発表(警察庁) |
8月下旬 |
・2023年6月分 トラック輸送情報(国土交通省) |
◆8月の日没時刻 (国立天文台 暦計算室による)
1日(火) | 福岡 19:19 |
大阪 19:01 |
東京 18:46 |
札幌 18:58 |
15日(火) |
福岡 19:06 |
大阪 18:47 |
東京 18:31 |
札幌 18:38 |
31日(木) | 福岡 18:46 |
大阪 18:27 |
東京 18:11 |
札幌 18:13 |
8月は、暦の上ではもう秋です。夏の日暮れは私達が感じているイメージよりも早く、夜が長くなっていますので、歩行者を見落とす危険などが増しています。また、夏休みに入って観光地では若者が夜遅くまで出かけけていたり、早朝のまだ暗い時間帯にラジオ体操に向かう小学生などもいますので、歩行者の存在に気をつけましょう。
あなたが点灯することで歩行者や自転車などからもあなたのクルマが確認しやすくなります。
「おもいやりライト運動」は、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯をドライバーに呼びかけて交通事故を削減する運動です。全国で点灯活動を展開する運転者が増えています。
JAF(日本自動車連盟)も早期ヘッドライト点灯キャンペーンを展開しています。
JAFのインターネットWEBサイトではライト点灯
に関して様々な情報提供が行われます。
※詳しくは JAF Safety Light
のサイトを参照してください