さる7月17日、福岡県広川町で突然車が燃え始める事件があり、消防が出動しました。
住宅に止めてあった軽乗用車のボンネット部分を焼き、火は約15分後に消し止められました。
燃えた軽乗用車はその1週間前、九州北部を襲った記録的な大雨のため、タイヤの上部まで水につかり、エンジンルームには水に流されて入り込んだとみられる枯れ草などが絡み合っていました。
軽乗用車をもつ男性は「水につかってエンジンが動くか心配したけれど、エンジンをかけたら車が動いたので、運転して買い物に行った」と話していて、男性の帰宅直後に車から煙が出ました。
乗用車の電気配線やコンピューター類は車両の床面に配置され、タイヤの半分以上が水につかると機械部分も浸水して、このような火災トラブルを起こすおそれがあります。
冠水した車はいきなりエンジンをかけるのではなく、ボンネットを開けてバッテリーのマイナスターミナルを外し、これをビニールテープなどで絶縁して、整備工場の専門家などに見てもらうようにしましょう。
また電気自動車やハイブリッド車はさらに危険なので、冠水した車には近づかないで、確認はJAFのロードサービスかディーラー、整備工場の専門家に任せるのが得策です。
(シンク出版株式会社 2023.8.22更新)
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