コロナ禍があけ行動制限解除後初めての12月です。忘年会などが活発に行われることが予測され、飲酒運転の懸念も高まると思われます。
企業へのアンケート調査によると、忘年会を企画する会社はコロナ禍前の水準には戻らないとみられますが、グループでの飲み会などをする人もいるので、特に多量飲酒する運転者に対しては注意が必要です。
なお、安全運転管理者選任事業所では、12月1日よりアルコール検知器の使用による酒気帯び確認が義務化されます。これを機会に、業務運転だけでなく、私用運転時を含めた飲酒運転根絶に向け、事業所全体での取組みを強化しましょう。
また健康面では、冬の初めで意外に大切なのは水分補給です。感染症予防のためにも、水分の補給を上手に行うように指導してください。
●急ぎの気持ちを抑えましょう
うっかり事故は、急ぎの心理から
交通事故に限らず、人間は急いでいるとき、ミスやうっかり事故を起こしやすいと言われています。
急ぎ・焦りの状態では、普段は実行している安全行動を怠ったり、安全確認などが不完全なまま行動して、ミスを起こしやすくなります。
たとえば、急いで出発しようとして、忘れ物に気づき、車を降りてその物を取りに行かなければならなくなったとき、ミスが発生しやすくなります。
本来ならサイドブレーキをしっかりかけて、ギア位置を確かめ、大型車であれば歯止めをかけなければならないような場所で、気がせいてサイドブレーキ等の十分な確認をしないまま、降りてしまうことがあるのです。
このため、駐車場所が傾斜地の場合は、車が自然に動き出すといった事故を起こしがちです。
忙しくても、焦らない工夫を
年末年始はどうしても急ぎの心理にかられやすくなります。
しかし、よく考えると、前の月もその前も忙しい時期はあったはずです。
それに忙しいのはそれだけ仕事があるという「喜ばしい」状態ですので、そのストレスを余裕をもってこなしていくことに喜びを見いだせるように、心を切り替えましょう。
さらに、年末年始だけ特別のプレッシャーを感じるのは愚かなことです。1年を区切るのは人間の勝手な習癖で、特に日本人はこだわり過ぎです。自然の時間は綿々と続いていくので、年内にできないことは、翌月にすればいいだけの話です。
何がなんでも「年内に間に合わせる」といった無駄なエネルギーを使わないように、工夫してください。
1年を締めくくるには、「安全運転」がもっとも大切なテーマです。
急いでいるときほど、基本行動を忠実に!
なお、急いでいるときこそ安全確認やサイドブレーキの確認など、基本的な安全行動を守ることが大切なのですが、これを徹底するためには、実は日頃の運転習慣が重要です。
日頃の運転行動で、そのときの気分に左右されて安全確認をしたり、すっぽかしたりする人は、急いでいるときに省略行動をしがちです。
一方で、いつも安全行動が習慣化して徹底している人は、時間が迫っているときでも、サイドブレーキなどはきちんとひくことができます。人間は習慣の動物だからです。
どんなに急いで出発するときでも、シートベルトを締め忘れる人はほとんどいないという事実は、シートベルトがもう習慣化していることを示しています。
そのような意識で、常に発進前の安全確認や、見通しの悪い交差点での安全確認などを、愚直に習慣化する努力をしましょう。
周りには絶対に人や自転車はいないと思っても、必ず安全確認をするといった習慣をつけることが、急いでいるときの行動に反映すると自覚してください。
★下の項目をチェックし、すべてハイとなることを目指してください
・発進前には、どんなに周りに何もないと感じても必ず前を確認する
・年末年始に忙しいと感じたら、気持ちの余裕を失わないように努める
・仕事がたてこんできたら、逆に少し休憩して、気持ちを安定させる
・「年末までに何とかして」と言われても、安易に無理な話を引き受けない
・年末年始は、歩行者や自転車も「急いでいる」と考えて行動を確認する
・車から降りる時は、急いでいても駐車ブレーキなどを念入りに確認する
・「自分が急いでいる」と感じるときには、深呼吸して冷静さを保つ
・焦って事故を起こす危険をイメージし、「急がば回れ」と言い聞かせる
ハイ・イイエ
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ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
●点呼やチェックの形骸化を防ぎましょう
原則は対面での確認・検知
道路交通法改正により、2022年4月から安全運転管理事業所でも、運転前と運転後の酒気帯びチェックとその記録の保存が義務づけられました。
さらに、2023年12月1日からは、アルコール検知器によるチェックも義務づけられます。
酒気帯び確認は、対面によるチェックが原則です。
運転者と相対して、顔色、呼気の臭い、応答の声の調子等で飲酒の有無を確認するとともにアルコール検知器での計測も行います。
毎日のチェックは慣れから形骸化しやすい
管理者・運転者にとって、毎朝、毎夕のチェックは、何事もないことが続き、やがて慣れることからなるべく合理化しようという気持ちが出てきます。
そこで、事業所によっては運転者が自分で検知器チェックをしたり、運転者同士で確認して用紙に書き込み、管理者は記録の一覧を事後確認するというケースがみられます。
形式が整っているので、酒気帯びチェック・記録とも一応実施しているという言い訳が成り立つと考えるのでしょう。
直行直帰など管理者がその場に立ち会えない場合では、スマートフォンやタブレットなどITシステムを活用して対面に代わるリモートチェックをする方法が、正式に認められています。
しかし、事後確認では意味がなく、身代わり検知などを見逃してしまいます。
以下に紹介する事故事例は、酒気帯びの事実を見逃したケースではありませんが、最近の事故で次のような事実が明らかになりました。
対面点呼していなかった事故の事例
さる2023年6月18日、北海道八雲町で畜産業を営む企業の大型トラックと高速バスの正面衝突事故が発生し、双方の運転者を含む5人が死亡しました。
この事故では、トラック運転者の前日の体調不良が指摘されたとともに、当日、安全運転管理者が休日のため出社しておらず、運転者の健康観察は実施されていなかったことがわかりました。
さらに、事故の捜査過程で明らかになったことは、この畜産会社では酒気帯びの有無や心拍数、血圧、体温など4項目を運転前に調べることになっていましたが、実態は運転者がセルフチェックして用紙に記入し、管理者は事後確認する形式になっていました。
ただし、体調不良のときには電話で連絡する仕組みになっていたということです。
道路交通法施行規則の定めでは「安全運転管理者」が点呼等を行い運転者の体調を確認すること、酒気帯びチェックを対面で行うことになっていますが、実は形骸化していたのです。
●形骸化を防ぐため常に原点を意識する
毎朝・毎夕の酒気帯びチェックは手間がかかるので、なるべく負担を少なくしようと考えるのは、人間の自然な心理です。
このため、運転者を信頼している事業所では自己チェックを促し、管理者が調べたことにしようと考えます。
運転者が酒気を帯びて出社したことはなく、過去に業務中の酒気帯び運転事故などが全く発生していない事業所では、このような考えに陥りがちです。
しかし、事故や災害は「まさか」と思われるような想定外の状況で発生します。
真面目に勤務している従業員でも、アルコール依存症に罹患すれば飲酒運転に陥ることがあり、いくら想定外と思っていてもいつかは起こり得るのです。
こうした状況を防ぐために、アルコールチェックは企業の責任として常に必要であるという原点を意識し続けることが重要です。
●水分補給を上手に行いましょう
風邪対策に重要な身体の水分
今年の冬は、新型コロナウイスルだけでなく、季節性インフルエンザの流行が懸念されています。
風邪対策として、マスク、手洗い、うがいなどは常識ですが、意外に忘れがちなのは水分の補給です。
夏場は熱中症対策などを意識して水分を摂る人が多かったでしょうが、冷えてくるとつい水分補給を忘れがちです。
しかし、ヒトは食べ物や飲み物などから毎日2~2.5リットルの水分を摂取する必要があります。尿や便、汗などで同量の水分を体から排出しているので、冬場でも水分補給は重要なのです。
また、冬場は空気中の湿度が低下し、暖房を入れると室内も乾燥します。このため、喉や鼻の粘膜が乾燥しやすくなります。
風邪の原因となるウイルスは、乾燥した状態で活発に活動しますので、冬場も水分補給が課題となるのです。水分補給は喉や鼻の粘膜をうるおしてウイルスの侵入を防ぐと同時に、侵入したウイルスを痰や鼻水によって体外に排出する作用を助けます。
さらに、不幸にしてウイルスなどに感染してしまったときも、水分補給が早期回復のカギとなります。発熱や食欲低下、下痢、嘔吐などの症状により、身体からの水分排出が増えますので、いつも以上に多量の水分を補給するようにしましょう。
脳・心臓疾患予防にも重要な水分
欧州心臓病学会の大規模で長期にわたる研究によると、「日常的に水を飲む量が少ないと、心不全のリスクを高める身体の変化が引き起こされる」ことがわかったそうです。
解決策として「グラス1、2杯の水を日々余分に飲むよう心がける」としています。
冬場には脳卒中や心筋梗塞などの疾患の発症が増えます。これは寒くなって血圧が上昇することも一因ですが、水分補給も大いに関わっています。
寒くなって汗をかかなくなると、のどの乾きを自覚しにくくなるので水分摂取が少なくなり、血液粘度が上がることによって血管が詰まりやすくなり、結果として脳卒中や心筋梗塞を引き起こす可能性が高くなると考えられます。
脳卒中、心筋梗塞予防のためにも、冬場も水分補給が大切であることがわかります。人間の身体の60%は水であり、水分補給は日常的に極めて必要なプロセスであることを自覚しましょう。
ただし、過渡の水分補給で心不全が悪化する症状の場合もありますので、すでに心臓疾患などの診断を受けている方は、主治医の指導に従ってください。
※この記事は、以下のサイトを参照しました。
●厚生労働省 「健康のため水を飲もう 推進運動」
■昨年12月も大寒波による被害が発生
12月は気温が急激に下がる地域があり、大雪への警戒が必要です。
気象庁の報告によると、今年の冬は比較的暖冬の予報ですが、突然の寒気の影響で大雪が降る恐れもあります。
令和4年の12月20日から24日にかけて、日本海側を中心に平年を大きく上回る積雪となった影響で、全国の幹線道路・高速道路などで車の立ち往生や通行止めが相次ぎ、交通が混乱しました。
富山県氷見市の氷見漁港では12月23日午後3時すぎ、作業していた漁師から「海底に車が沈んでいる」と110番通報があり、運転者の死亡を確認しました。降り積もった雪の影響で、前が見えずに誤って海に転落した可能性がありました。
また、新潟県では、雪に埋もれた車から20代の女性が遺体で発見され、積雪で車のマフラーが埋まり、一酸化炭素中毒となった疑いが指摘されました。
寒冷地に出かける従業員に対しては、気象情報のチェックと場合によっては運行の延期などを検討し、出発前には非常用食料や飲料水の搭載など万全の準備をするように指導しましょう。
安全管理、指導に関するチェックを
徹底しましょう
国土交通省では毎年、輸送機関に対して自主点検等を通じた安全性の向上を呼びかける総点検運動を実施しています(今年度は、2023年12月10日~2024年1月10日)。
自動車運送事業者はもちろん、鉄道、船舶を含めた全輸送機関に対して、災害や事故、テロや伝染病の流行などに備えた自主点検等を通じて安全性の向上を呼びかけています。
とくに事業用自動車の事業所においては以下の点を重点的にチェックしましょう。
なお、大型自動車を使用する事業所では、自主点検を実施した後、2024年2月上旬頃までに管轄の運輸支局まで結果を送付しましょう。
詳しくは、同省のWEBサイトを参照してください。
●安全総点検期間における自動車局の推奨する主な重点点検事項
・軽井沢スキーバス事故を踏まえた貸切バスの安全対策
・健康管理体制の状況(ドライバーの健康管理マニュアルなどの活用)
・運転者に過労運転を行わせないための安全対策の実施状況
・運転者に飲酒運転や薬物運転等を行わせないための安全対策
・車両の日常点検整備、定期点検整備等(特に大型自動車の脱輪事故防止対策及びスペアタイヤの定期点検)
・大雪に対する輸送の安全確保の実施状況
・点呼の実施、運転者に対する指導・監督の実施状況
・コンテナ輸送における安全対策の実施状況
・バスターミナル及び自動車道の保守点検の実施状況
・自然災害、事故等発生時の乗客等の安全確保のための通報・連絡・指示体制の整備・構築状況
・テロ防止のための警戒体制の整備状況や乗客等の安心確保のための取組、テロ発生時の通報・連絡・
指示体制の整備状況及びテロ発生を想定した訓練の実施状況
・新型インフルエンザ等感染症の対応マニュアル、事業継続計画の策定状況、対策に必要な物資等の備蓄
状況及び職場における感染防止対策の周知・徹底状況などの感染症対策の実施状況
──これらの重点項目を実施するほか、実施状況等を自主点検するよう要請を受けています。
※詳しくは国土交通省のWEBサイトを参照してください。
●無通告で調査員が乗車してチェック
国土交通省は、貸切バス事業者に対して、法令遵守の状況を確認するため、臨店監査や街頭監査に加え、平成29年度から民間の覆面調査員が一般の利用者として実際に運行する貸切バスに乗車し、現場でしかわからない法令遵守の状況の確認調査を行っています。
今年度は、令和5年10月より令和6年2月までの5か月間にわたって実施すると公表しています。
主な調査項目は以下のポイントです。
●自動車運送事業者と整備管理者に対する行政処分を強化
すでに自動車運送事業の管理者の皆さんはご存知のことと思いますが、今年10月1日より、車両総重量8トン以上の大型車で車輪脱落事故を起こした事業者に対する行政処分が強化され、(公社)全日本トラック協会なども啓発活動を強化しています。
ホイールボルトの折損、ホイールナットの脱落などに起因する車輪脱落事故を起こした場合、事業者は車両の使用停止処分=20日車停止=を受けます。
さらに、3年以内に再び大型車の車輪脱落事故を起こした事業者は(再違反)、40日車の車両使用停止処分となり、整備管理者は解任命令を受けます。
解任された整備管理者は、選任資格要件が2年間なくなります。
冬場は、スタッドレスタイヤへの履替えなどでタイヤ交換を実施した際のミスや脱着後の増し締めなどを怠ることなどから、走行中に車輪を脱落させる事故が多発しています。
車輪脱落事故防止に向け、整備管理規程などの見直しをすすめましょう。
国土交通省の点検整備に関するwebサイトには、「整備管理規程の例」や「整備管理者制度の運用一部改正について(令和5年10月)」などが掲載されていますので、参考にしてください。
●大型車車輪脱落事故防止啓発動画 (ショート)/日本自動車工業会作成
日 付 | 行 事 等 |
1日(金)~ 2024年4月30日 |
・令和5年度 安全衛生教育促進運動──中央労働災害防止協会(中災防)が提唱し展開する活動。年間計画を定めて、雇入れ時教育、特別教育などの義務付けを踏まえ安全衛生教育の確実な実施を促しています。従来の集合型研修に加えて新たにオンラインや動画視聴による研修、VRを利用した安全衛生教育の導入、活用を訴えています。 |
1日(金)~ 31日(日) |
・大気汚染防止推進月間(環境省) ──12月は、自動車交通量の増加、ビルや家庭の暖房ほか気象条件などの影響により、大気汚染物質の濃度が高くなる傾向にあります。このため、環境省では、「エコドライブの実践」など、広報活動を通じて大気汚染物質の削減を呼びかけています。 (→ 詳しくは同省のWEBサイトを参照)。 |
1日(金)~ 1月31日(水) |
・陸上貨物運送事業「年末・年始労働災害防止強調運動」 ──陸上貨物運送事業労働災害防止協会(陸災防)の主唱する労災防止運動です(2024年1月31日まで)。 スローガン「テールゲートリフター 思いもよらない危険が潜む 職場 で徹底 正しい 作業」 「腰守ろう すきま時間でストレッチ 小さな ことの積み重ね」 交通災害や荷役作業時における墜落・転落災害などの防止を推進します。詳しく陸災防のWEBサイトを参照してください。 |
1日(金)~ 1月15日(月) |
・令和5年度「建設業年末年始労働災害防止強調期間」 ──建設業労働災害防止協会が、災害の多い年末年始に積極的な災害防止運動を展開します。交通労災としては、現場送迎時の事故防止、路面凍結等によるスリップ事故の防止などを強調しています。 スローガン「無事故の歳末 明るい正月」 |
1日(金)~ 1月15日(月) |
・令和5年度 年末年始無災害運動 ──中央労働災害防止協会が主唱する 安全運動。今年で53回目を迎えます。今年の共通標語は、 「健康と安全で 幸せつなぐ年末年始」 (※詳しくは、中災防のWEBサイトを参照してください) |
3日(日) |
・個人タクシーの日──東京都において40~50歳で3年間無事故無違反の優良運転手173人に個人タクシーの免許が許可された日を記念して、1959(昭和34)年に制定されました。 |
3日(日)~ 9日(土) |
・障害者週間──障害者基本法では、12月3日から9日までを「障害者週間」と定めています。障害者の自立と社会参加を実現していくためのフォーラムやセミナーなどが行われます。 |
4日(月) |
・はとバスのハイヤー追突死亡事故から4年── 2019年12月4日午後6 時半ごろ、東京都新宿区の交差点付近でツアー運行中の「はとバス」が停車中ハイヤーに追突、作業中のハイヤー運転者が死亡しました。 バス運転者はインフルエンザに罹患して38℃以上の熱があり、もうろうとして事故を起こす前後の記憶がなく、気が付いた時にはハイヤーに乗り上げた後、街路灯に激突していたことがわかりました。 |
6日(水) |
・一般社団法人交通科学研究会 2023年度研究発表会 日時:10:45~16:00(受付開始10:15) 於:大阪公立大学文化交流センターホール(大阪駅前第2ビル6階) ※参加費:無料。オンライン(zoom)での参加も可能です。 会場とも事前登録が必要。参加希望の方は、研究会webサイトから 11月29日(水)までに参加登録を。詳しくは、同研究会WEBサイト を参照してください。 |
7日(木) |
・大雪 |
10日(日)~
1月10日(水) |
・年末年始の輸送等に関する安全総点検 ──国土交通省が主唱する輸送機関等における事故やテロの防止対策実施状況等の点検です。詳しくは、同省のWEBサイトを参照。 |
11日(月)~令和 6年1月17日(水) |
・令和5年度第2回運行管理者試験申請開始──書面での申請はできません。再受験を含めてインターネット申請のみとなっています。 試験日程──CBT試験:令和6年2月17日(土)~3月17日(日) 詳しくは、(財)運行管理者試験センターのwebサイトを御覧ください。 |
12日(火) |
・バッテリーの日──電池工業会が設定。野球のバッテリーの守備位置数字が1、2であることから。(※自動車バッテリーの基礎知識については同会のWEBサイトを参照してください) |
12日(火) |
・12月の製品安全点検日 ──経済産業省は、毎月第二火曜日を「製品安全点検日」として、製品の安全な使用法やリコール製品等について情報提供・注意喚起を行っています。 |
15日(金) |
・観光バス記念日──1925年(大正14年)のこの日、東京で初の遊覧乗合自動車(観光バス)が登場しました。 |
16日(土)~ 1月15日(月) |
・年末年始 港湾無災害強調期間 ── 港湾貨物運送事業労働災害防止協会による年末年始の事故防止活動。 今年のスローガン 「健康と安全で 幸せつなぐ年末年始」 |
20日(水)
|
・道路交通法施行記念日 ──1960年(昭和35年)のこの日道路交通法が施行されました。それまで交通行政は1947年制定の「道路交通取締法」によって行われ、各都道府県の行政処分基準などにはバラつきがありましたが、全国で統一した法制となりました。 |
22日(金) |
・冬至 |
23日(土) | ・平成天皇(上皇)誕生日 |
25日(月) | ・クリスマス |
25日(月) |
・広島市鉄板落下死亡事故から11年── 2012年12月25日午前11時頃、広島県広島市の国道432号のゆるいカーブを走行中のトレーラ荷台から鉄板30枚(1枚80kg)のうち15枚が落下し、対向車線の乗用車を直撃、乗用車に乗っていた2人の男性が死亡しました。 原因はトレーラ運転者の固縛作業における手抜きにあり、鉄板はワイヤーロープ1本で固定されていただけで、走行中の振動摩耗によりロープが切断され、鉄板が落下したことがわかりました。 |
28日(木) | ・官庁仕事納め |
29日(金) |
・津市国道の激突4人死亡事故から5年 ── 2018年12月29日午後10時ごろ、三重県津市の国道上を乗用車が時速146キロで走行して、道路を横切ろうとしたタクシーに激突、乗客ら4人が死亡しました。 刑事裁判では危険運転致死傷罪の成立が争われましたが、裁判長は「制御困難な高速度だったが事故の危険性の認識があったとまでは言えない」と判断し、過失運転致死傷罪で懲役7年の判決を言い渡しました(2020年6月16日 津地裁判決)。 |
31日(日) |
・大晦日 |
11月16日~ 1月10日(水) |
・第63回「正しい運転・明るい輸送運動」 全日本トラック協会主催──詳しくは、全ト協のWEBサイトを参照してください 。 |
~12月 |
・過重労働解消のためのセミナー(厚生労働省委託事業)──長時間労働削減対策などに必要な知識やノウハウ、取り組み事例の紹介。オンライン開催と会場開催があります。 令和5年10月3日(火)から、令和6年1月18日(木)まで ※オンライン開催は50回、会場開催も2回を予定しています。 詳しくは、過重労働解消セミナー運営事務局のWEBサイトを参照してください。 |
12月~1月 |
・貸切バス、観光バスを対象とした街頭監査 毎年、年末年始にかけては貸切バス発着場等における街頭監査が実施されます。平成28年度より街頭監査に関係する処分は強化されています。また貸切バスについては平成29年度より覆面添乗調査も実施されています。 |
12月中旬 | ・2023年10月末までの交通事故発生状況発表(警察庁) |
12月下旬 |
・2023年10月分 トラック輸送情報(国土交通省) |
12月上旬 |
・令和6(2024)年使用 交通安全年間スローガンの公表 毎日新聞紙上、全日本交通安全協会ホームページなど |
◆12月の日没時刻 (国立天文台 暦計算室による)
1日(金) |
福岡 17:10 |
大阪 16:47 |
東京 16:28 |
札幌 16:01 |
15日(金) |
福岡 17:12 |
大阪 16:48 |
東京 16:29 |
札幌 16:00 |
31日(日) |
福岡 17:20 |
大阪 16:57 |
東京 16:37 |
札幌 16:09 |
12月は1年でも最も日が短い冬至がある月です。毎年、21日か22日前後は北半球で太陽の位置が1年で最も低くなり、日照時間が最も短くなります。
12月は早い地方では4時をすぎれば日没です。周囲はあっと言う間に暗闇に包まれてしまいます。会社に戻る前に薄暮となり、マイカー通勤車両は夜間運転になることを意識して、早めに点灯しましょう。
夜が長くなると歩行者や自転車を見落とす危険が増し、夜間事故が増加します。
あなたが点灯することで歩行者や自転車などからもあなたのクルマが確認しやすくなります。
「おもいやりライト運動」は、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯をドライバーに呼びかけて交通事故を削減する運動です。全国で点灯活動を展開する運転者が増えています。
JAF(日本自動車連盟)も早期ヘッドライト点灯キャンペーンを展開しています。
JAFのインターネットWEBサイトではライト点灯
に関して様々な情報提供が行われます。
※詳しくは JAF Safety Light
のサイトを参照してください