国土交通省は、このたび、路線乗合バス内等での車内転倒事故を防ぐため、乗客、一般ドライバー、バス運転者などに対して、車内事故の危険性をわかりやすく紹介した動画を作成しました(「事業用自動車安全通信」より)。
国土交通省の公式YouTubeチャンネルで公開しています。車内事故を防止するための適切な行動の啓発のためとしています。
乗合バスにおける事故のうち、約3割は車内事故によるものとされています。車内事故による負傷者は特に70歳以上の高齢者が多く、負傷後に寝たきりの生活になる場合も確認されていて、事故防止は喫緊の課題です。
動画では、ダミー人形を使った車内転倒実験の様子や最近発生している車内事故原因分析についても触れています。
とくに、バス運転者に対しては、車内事故を経験していない方々に対して啓発効果がある映像となっていますので、運転者指導にぜひ活用しましょう。同省では、広く啓発活動に利用することを訴えています。
国土交通省の動画より
車内事故の約54%を70歳以上の高齢者が占める(国土交通省調べ)
車内事故啓発動画は以下の3つの対象別に作成され、同省の動画チャンネルに掲載されています。
●乗客の方々へ
●一般ドライバーの方々へ
●バス運転者の方々へ
国土交通省の動画では、ダミー人形の転倒実験の映像だけでなく、実際に試験コースで走行し、乗客に乗降してもらった映像も収録されています。
2016年1月に発生した軽井沢スキーバス事故を契機に、国土交通省ではバス事業所への監査を徹底するなど、再発防止のための法改正を行いました。中でも、初任運転者に対する教育は重点的に強化されましたが、具体的な教育テキストはありませんでした。
本書は、中国バス協会様のご指導のもとに制作したテキストで、事業所における初任運転者教育の方法を具体的に紹介した決定版です。初任運転者教育の内容をイラストや写真を使って、わかりやすく解説しています。
また、指導記録用紙や記入例、実技指導のチェック項目も備えていますので、バス運転者の初任運転者教育を行うにあたって欠かせない1冊となっています。
「バス運行管理者のための指導・監督ツール」は、貸切・乗合バスドライバーに対する「指導・監督の指針」に沿った教育が効果的に実施できる資料です。
2018年6月1日に改正された最新の指針に基づき、全13項目に対する教育資料が揃っています。
それぞれ、管理者がドライバーミーティングなどを行う際に利用できる「管理者用資料」1枚と、バスドライバーとして踏まえておきたい知識をイラストと3つのキーワードでわかりやすく解説した「運転者用資料」3枚の計52枚で構成しています。
管理者向けの指導・監督資料については → こちらを参照
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