皆さんは、前方のバスが発進しようとしているとき、バスが発進するのを待っていますか?
バスの後ろになるのを嫌って、無理な運転をしていないでしょうか?
少しぐらい大丈夫だろうと考え、一般車が追越しをかけたり前方へ進路変更をしたとき、バス運転者が衝突を避けるため発進をやめ、急ブレーキを踏むことがあります。
反動でバスの乗客が転倒することがあり、高齢者が転んだ場合は重傷を負うなど、深刻な車内事故に結びつく場合も少なくありません。
車内で転んだとき、打ちどころが悪いと骨折したり、頭をバス床部の突起で強打する危険があるからです。
バスの発進を妨げて車内事故が発生した場合は、非接触であっても一般車の運転者が事故の責任を追及されることがありますので、無理な追越しは慎みましょう。
なお、国土交通省はバスの車内事故の危険を一般のドライバーにも広く知ってもらうため、同省のYouTubeチャンネルに啓蒙動画を公開していますので、ぞひ、視聴してみてください。
※ 国土交通省の公式YouTubeチャンネルは、 → こちらを参照
(シンク出版株式会社 2024.3.27更新)
バス運転者に対して、幅広く実践的な教育を実施できる最新の資料を網羅した「バス安全運転教本」を発売中です。
本教本は2編で構成されており、第1編は一般的な指導・監督の指針の13項目に沿った内容となり、合わせて高速道路の安全知識や異常気象時の運転等、バス運転者として必要な知識を詳しく解説しています。第2編は事故惹起者に対する指導・監督の指針7項目に沿った内容となっています。
ぜひ本書を活用して、バスの運転者に対する効果的な指導を行ってください。