さる7月17日午前5時ごろ、福岡県久留米市の国道を走行していた軽乗用車が、コンビニの駐車場に右折して入ろうとした際に、対向車線を直進して来た大型バイクと衝突する事故がありました。
軽乗用車を運転していた男性は、「バイクの後ろを走っていた車のライトに気をとられ、バイクの存在に気づかなかった」と話しているということです。
夜間に走行するすべての車は、ヘッドライトを点灯しています。そのなかで、四輪車は2灯点灯させていますので、その存在を発見しやすいのですが、バイクのライトは1灯しかありませんので、その存在を発見しにくいことはよくあります。
走行している車が、バイクだけなら発見しやすいのですが、この事例のように、ライトを点灯させている四輪車の前にバイクがいる場合には、バイクの1灯は四輪車の2灯のなかに紛れてしまい、四輪車しかいないような錯覚に陥ることがあります。
夜間、交差点右折などで、対向車線を横切るときには、走行してくるバイクのライトが四輪車のライトに紛れて発見しにくいことを頭に入れ、慎重な安全確認をしましょう。
(シンク出版株式会社 2024.7.29更新)
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