さる8月4日午後4時半ごろ、岐阜県内の道路で、駐車場から出てきた軽乗用車が路線バスと衝突する事故が発生しました。
事故の原因は明らかにされていませんが、「バスが止まってくれるだろう」「バスはゆっくり走っているから先に行けるだろう」と安易に考え、バスの前に強引に進入してしまうと、このような事故が起こってしまいます。
もちろん、バスの運転士も危険を予測し、また、譲り合いの気持ちを持って運転してくれているはずです。
しかし、バスがゆっくり走るのは、車内事故の原因となる「急ブレーキ」を踏まないようにしていることが大きな理由の一つです。
バスのブレーキは、大きな車体をしっかり止められるように大きな力が加わるようになっているため、少し踏み込むだけでもバスの車内は大きく揺れてしまいます。
そのため、バスを見かけた際には、たとえぶつからなくても、バスの車内で事故が起こるという危険を頭に入れ、思いやり・譲り合いの精神で運転してください。
(シンク出版株式会社 2024.8.6更新)
運転の基本に立ち返ることで、構内事故やバック事故をゼロにするための指導者向けの実技講習ノートです。
本書は実技中心の構成となっており、その一部を紹介しますと、バスのサイズや死角の範囲を運転者に予測してもらい、ノートに記載してもらいます。その後、メジャーなどを使用して正しく測定し、予測との違いを確認してもらい、曖昧だった車両感覚を明確にしてバック時の不安をなくすことを目的としています。
また、講習方法は本文に記載されているQRコードを読み取っていただければ、講習内容を動画で確認できますので、どなたでもバスの事故防止講習を実施することができます。