先日、長野県木曽町で、専門学校生が運転する軽自動車がダム湖に落ちて、水没した車内に運転者が取り残されて死亡する事故がありました。
専門学校生は、通学途中でダム湖に落ちた直後に、学校に「車が落ちた」と電話をしていたということですから、そのときに車から脱出できていれば助かっていた可能性もあったかもしれません。
ただ、脱出するといっても、そう簡単なことではありません。沈んでいく車のドアは水圧がかかって簡単には開けられないと思いますし、ウインドウを降ろすにもパワーウインドウが故障して動かないかもしれません。
そういうときに、いちばん簡単な方法は緊急脱出用のハンマーを車内に備えておき、それを使ってフロントガラスやサイドウインドウを割って、そこから脱出することだと思います。
脱出用ハンマーを置くときには、運転者の手が届くダッシュボードなどに入れておき、いざというときにすぐ使用できるようにしておいてください。
(シンク出版株式会社 2024.8.7更新)
小冊子「大丈夫ですか?あなたの目のはたらき」は運転において重要な「視野(視認可能な範囲)」にスポットをあてた教育教材です。
目のよし悪しは「視力(認知する力を数値化したもの)」で判断されがちですが、実は視野の障害による視野欠損や視野狭窄による事故が多数発生しています。
本冊子は、以前から視野問題の軽視に警鐘を鳴らしていた金光義弘氏(川崎医療福祉大学名誉教授)が、眼科医である川島幸夫氏(医療法人博温会川島眼科院長)と共同執筆した「運転における視野の重要性」をビジュアルに解説した決定版となっています。