今月の運転管理/令和7年2月(2025年2月)

冬道の安全走行を徹底しよう


2月の安全運転管理(令和6年)

 

 2月は積雪や降雪、朝晩の厳しい冷え込みによる路面の凍結など、道路環境は激しく変化します。

 

 まずは、気象情報などに留意して運転者に的確な指示をしましょう。

 

 スリップ事故や雪中でのスタックによる立ち往生など、冬型事故を防ぐためには、大雪などの予報があるときは運行を制限することも大切です。

  

 運行管理・指導面では、大雪による立往生など災害発生時の、社内における連絡体制を改めて確認しておきましょう。

 

 健康面では、昨年末より、インフルエンザやコロナウイルス、その他の各種感染症が各地で大流行していますので、基本的な感染対策を徹底するよう指導してください。

 

2月の安全運転目標

スリップ事故、
スタックに注意しよう

2月の重点管理目標

思い込みの
ミスに注意させよう

2月の健康管理目標

感染対策を
徹底しましょう


その他の管理指導項目    運行管理者の皆さんへ    2月の安全運転管理ごよみ

今月の運転管理一覧へ

  

2月の安全運転目標──運転者の皆さんへ

スリップしないための運転を心がけよう

 冬型事故を防ぐ運転スキルを身に着けよう

 冬の道路は、積雪や凍結により、普段の運転の仕方とは違った注意が必要となります。

 

 走行中は、車間距離は広めに確保してください。車間距離を詰め過ぎると、急ブレーキ等によりスリップして、前車に追突するおそれがあります。

 

 停止する際は、早めに、ゆっくりとブレーキをかけましょう。慌ててブレーキをかけてもスリップして止まれないことがあります。同様に、進路変更する際には、早めの合図で後続車に知らせましょう。

 

 このほか、スピードの出し過ぎは禁物です。運行計画は余裕を持って立てましょう。

 スタッドレスタイヤでも過信せず、

 慎重に運転してください


下の項目をチェックし、すべてハイとなることを目指してください

・気象情報に注意し、大雪予報時にはなるべく運行を控える

寒冷地に出かける場合は、チェーンや非常用食料などを搭載する

・冬場はなるべく幹線道路を走行し、細街路の走行は避けるようにしている

カーナビがすすめても、雪が降っているときは知らない道路は走行しない

・不慣れな地域では、あらかじめ地図などで地形を確かめておく

・雪が降ってきたら少し速度を落とし、慎重に操作して走行する

・早朝、夜間では、温度表示に留意し道路が凍結していないか警戒する

・駐車時には夜間の大雪などを予測して対処する

 ハイ・イイエ

 ハイ・イイエ

 ハイ・イイエ

 ハイ・イイエ

 ハイ・イイエ

 ハイ・イイエ

 ハイ・イイエ

 ハイ・イイエ


  

2月の重点管理目標──管理者の皆さんへ

●降雪・積雪時の安全確保に努めよう

輸送の安全に万全を期すために

 大雪警報等が発令された際には、気象情報や道路の積雪状況等を把握し、輸送の安全確保に努めなければなりません。

 

 そのためにも、まずは災害発生時の連絡体制を改めて確認しておきましょう。

 

 また、降雪・積雪時には、点呼や朝礼等を通じて、運行経路の道路情報等を周知してください。

 

 そして、気象状況が急変するなどして、安全な運行が確保できない場合には、経路の変更や運行の中止等の指示を行いましょう。

 

  

2月の健康管理目標──従業員の皆さんへ

感染症対策に取り組もう

感染症が流行しています

 昨年末から、インフルエンザや新型コロナウイルスなど、各種の感染症が非常に広範囲に流行しているため、注意が必要です(感染症アラート情報/厚生労働省の週報による)。

 

 インフルエンザ等に感染しないためには、「接触感染」「飛沫感染」といった感染経路を断つことです。

 

 まずは、人が多く集まる場所から帰ってきたときには、手洗いとうがいを徹底してください。

 

 また、混雑する場所に行くときや、自身に咳・くしゃみなどの症状があるときはマスクを着用してください。

 

 このほか、38℃以上の発熱があり、咳やのどの痛み、全身の倦怠感を伴うなどの症状がある場合は、インフルエンザが疑われます。

 

 他人に感染させないためにも、早めに医療機関を受診してください。

 

※この記事は、以下のサイトを参照しました。 

 ●厚生労働省 【令和6年度】今シーズンのインフルエンザ総合対策 

  

その他の管理・指導項目

■2月は転倒事故防止のキャンペーン月間

 日本の労働災害の代表は転倒事故です。

 厚生労働省労働災害防止団体は、「STOP!転倒災害プロジェクト」を立ち上げて、転倒災害の防止に取り組んでいます。

 

 とくに、例年、積雪や凍結による転倒災害が多発する2月と全国安全週間の準備月間である6月を重点取組期間としています。

 

 同省の統計によると、50歳以上を中心に、転倒による骨折等の労働災害は増加の一途をたどっており、令和5年は36,058人も負傷しています。

 

 厚生労働省のホームページでは、スライドショー教材などによる職場の啓蒙活動や、転倒防止の取り組みが事例などをダウンロードできます。安全担当者が職場で具体的に指導し、転倒災害を防止しましょう。

  

事業用自動車の運行管理者の皆さんへ

■時間外労働の上限規制がスタートしています

時間外労働 年960時間を順守

 

 トラック・バス・タクシーなどのドライバーの時間外労働の上限規制(年960時間)がスタートして、まもなく1年が経過します。

 

 ドライバーの時間外労働をチェックして、年960時間を超過することが見込まれる場合には、業務を見直す等の対策を講じましょう。

 

 あわせて、拘束時間や運転時間などについても、令和6年4月から適用されている改善基準告示が遵守できているかどうかも確認してください。

 

 厚生労働省や国土交通省、業界団体などが情報提供をしていますので、資料をダウンロードして、荷主・管理者・運転者にもういちど周知していきましょう。

 

 詳しくは、厚生労働省のWEBサイトを参照してください。


  

令和7年2月の安全運転管理ごよみ(February/2025.2)

日  付 行 事 等

 1日)

 ~28日()

省エネルギー月間──政府は、暖房や給湯で電気や石油などのエネルギー消費量が増える2月を「省エネルギー月間」と定め、省エネルギーの推進を呼びかけています。

 2日

・バスガールの日──1920(大正9)年、東京市街自動車の乗合バスに初めてバスガール(女性の車掌)が登場しました。初任給35円、当時としては破格の高給で話題になりました。

 2日

交番設置記念日──1881(明治14)年のこの日、1つの警察署管内に7つの交番を設置することが定められまし た。その後、全国で「派出所」「駐在所」という名称に統一されましたが、「交番」という呼び名が定着し、国際的にもKOBANとして通用する言葉になって いることから、1994(平成6)年11月1日に「交番」を正式名称とすることになりました。

 2

・節分

 3日

・立春

 

・風の日──「ふ(2)く(9)」(吹く)の語呂合せから。春一番など強い南風が観測され始める季節です。

 11日

・建国記念の日

 11

・2月の製品安全点検日──経済産業省は、毎月第二火曜日を「製品安全点検日」として、製品の安全な使用法やリコール製品等について、情報提供・注意喚起を行っています。

 14)

・バレンタインデー

 15日(土)~

 3月16日

令和6年度 運行管理者第2回CBT試験──筆記試験ではなく、全国47都道府県の指定会場でコンピュータ画面上の問題に答える形式で受験します。詳しくは(公財)運行管理者試験センターのWEBサイトを参照してください。

 17(月

 23

・アレルギー週間──(財)日本アレルギー協会 がアレルギーの日をはさむ1週間、東京での中央講演会をはじめ、全国の支部で一般市民を対象に様々な啓蒙的催しを開催しています。

 18日(火)

・雨水 

 20日(木)

アレルギーの日──1995年のこの日、石坂公成・照子医師夫妻がIgE抗体を発見し、米国アレルギー学会で発表したのを記念して日本アレルギー協会が制定しました。

 23日(

・天皇誕生日

 24日(

・振替休日

 25日

梅田繁華街車暴走事故から9年──2016年2月25日、大阪・梅田の繁華街で乗用車が暴走し歩行者10人が死傷する事故が発生しました。車を運転して死亡した会社経営者(51)は、高血圧の既往があり事故直前に大動脈解離を発症していたことが判明しました。職業運転者に限らず、働き盛りの運転者の健康管理の重要性が、改めて話題となりました。
   
 2月上旬 ・2024年中の労働災害の動向について厚生労働省
 2月下旬~3月

・2024年中の交通事故発生状況(警察庁)

 2月下旬~3月

・2024年 賃金構造基本統計調査結果=賃金センサスの発表

  (厚生労働省)

 

 ◆2月の日没時刻 国立天文台 暦計算室による)

1日(土

福岡 17:50

大阪 17:27

東京 17:08

札幌 16:47

15日(土

福岡 18:03

大阪 17:41

東京 17:23

札幌 17:0

28(金

福岡 18:14

大阪 17:53

東京 17:35

札幌 17:2

早めのライト点灯で事故防止
「早めにつけよう おもいやりライト運動に
 取り組みましょう!

 2は暦の上では、もう春です。徐々に日が長くなって日の入り時刻が6時台の地域もありますが、雪が降ったり、しぐれるため夕方は暗い天気が多くなる月でもあります。

 雪の日やしぐれる午後は昼間でも薄暮時のような暗さとなりますので、迷わずにライトを点灯し、自車の存在をアピールしましょう。

 また、雪山の陰から出てくる歩行者や自転車などを見落とす危険が増しますので、ライトで警戒を与えることは重要です。

  

 あなたが点灯することで歩行者や自転車などからもあなたのクルマが確認しやすくなります。 

「おもいやりライト運動」は、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯をドライバーに呼びかけて交通事故を削減する運動です。全国で点灯活動を展開する運転者が増えています。


 詳しくは、おもいやりライトのサイトを参照してください

 

 JAF(日本自動車連盟)も早期ヘッドライト点灯キャンペーンを展開しています。
 JAFのインターネットWEBサイトではライト点灯
に関して様々な情報提供が行われます。

 ※詳しくは JAF Safety Light のサイトを参照してください

 

ホーム > 安全教育の素材今月の運転管理 >2025年2月(令和7年2月)の運転管理 

今日の安全スローガン
今日の朝礼話題

1月21日(火)

サイト内検索
運行管理者 安全運転管理者 出版物 教材

──新商品を中心に紹介しています



──ハラスメント、ビジネスマナー教育用DVDを好評発売中です

運行管理者 指導監督 12項目 トラック 貨物運送事業所
交通安全 事故防止に役立つリンク集
安全運転管理.COM 交通安全 事故防止 安全運転管理 運行管理 教育資料 ドライバー教育 運転管理

当WEBサイトのコンテンツの利用、転載、引用については「当サイトのご利用について」をご覧ください。

弊社WEBサイト、出版物においては「普通自転車」を「自転車」と表記しております。

詳しくはこちらをご参照ください。