安全運転には、運転者の健康が欠かせません。
しかしながら、運転中に急に発作を起こすなど、発病することもあり、事故に至ったケースも少なくありません。
令和3年1月には、東京都内を走行中のタクシー運転者が運転中に意識を失い、横断歩道を渡っていた歩行者6人をはねる事故が発生しました。
事故の原因は「くも膜下出血」による意識喪失が疑われていますが、運転者はくも膜下出血の危険因子(持病)を抱えていたにも関わらず、健康診断でのさまざまな検査を省略していました。
同様に、事業者も運転者の治療内容等を把握していませんでした。健康診断をしっかりと受診して、健康状態をきちんと把握していれば、防ぐことができる事故もあります。
運転者は健康診断を受診するだけでなく、診断結果に基づいた治療を受けるようにしましょう。そして、管理者は運転者の健康状態を把握するために、運転者とのコミュニケーションに努めましょう。
(シンク出版株式会社 2025.1.23更新)
小冊子「大丈夫ですか?あなたの目のはたらき」は運転において重要な「視野(視認可能な範囲)」にスポットをあてた教育教材です。
目のよし悪しは「視力(認知する力を数値化したもの)」で判断されがちですが、実は視野の障害による視野欠損や視野狭窄による事故が多数発生しています。
本冊子は、以前から視野問題の軽視に警鐘を鳴らしていた金光義弘氏(川崎医療福祉大学名誉教授)が、眼科医である川島幸夫氏(医療法人博温会川島眼科院長)と共同執筆した「運転における視野の重要性」をビジュアルに解説した決定版となっています。