今月の運転管理/令和7年3月(2025年3月)

駐車業での事故を防ごう


3月の安全運転管理(令和6年)

 

 3月を迎え、令和6年度も年度末となります。

 

 業務も慌しくなるこの季節には、事故多発箇所でもある「駐車場での事故防止」に取り組みましょう。

 

 今月末には、新しくマイナ免許証の導入が始まります。そのため、これまで目視で行うことができた免許の確認業務が大きく変わるため、事前の準備が必要となります。

 

 なお、健康面では住環境の「花粉症対策」に意識を向けましょう。

 

3月の安全運転目標

駐車場での
事故防止

3月の重点管理目標

マイナ免許証の
導入に備えよう

3月の健康管理目標

花粉症対策に
取り組もう


その他の管理指導項目    運行管理者の皆さんへ    3月の安全運転管理ごよみ

今月の運転管理一覧へ

  

3月の安全運転目標──運転者の皆さんへ

●駐車場での事故防止に努めよう

 周囲の安全確認を徹底する

 駐車場は、事故が頻発する危険なエリアです。

 

 その原因の1つに、バック時の死角の多さが挙げられます。

 

 そして、死角が多いにもかかわらず、安全確認を徹底しなかった結果、駐車車両や建物、歩行者等に接触してしまうのです。

 

 

 駐車場で事故を防止するためには、まずは「駐車スペースの安全を確認」することです。後退を開始する前に、駐車スペースの横に停止して、衝突する危険があるものを把握することが重要です。

 

 また、後退は「アクセルを踏まずにゆっくり」と行うことが重要です。ゆっくりとバックすることで、安全確認を怠らないように注意してください。 

 駐車場内でも、歩行者が

いることに注意しましょう


  

3月の重点管理目標──管理者の皆さんへ

マイナ免許証の導入に備えよう

マイナ免許証の運用が始まります

 

 マイナンバーカードと運転免許証の一体化が、2025年3月24日から開始されます。

 

 運用開始後は、免許証の保有方法は3つになります。

 

①運転免許証のみ

②マイナ免許証のみ

③マイナ免許証と運転免許証の2枚持ち

 

 ここで注意したいのが、運転免許証の確認業務です。

 

 マイナ免許証には、「免許証の有効期間」や「免許の種類」「免許の条件に係る事項」といった情報はICチップに記録されるため、券面に記載されないということをまずは理解しておきましょう。

 


点呼機器の対応や読み取りアプリの準備を進める

 

 マイナ免許証の導入により、事業所で行われてきた運転免許証の確認業務は、従来の目視にくわえて、ICチップに記録された「有効期限」等の情報を読み取るためのICリーダーや、読み取り専用のアプリケーションが必要となってきます。

 

 業務に支障をきたさないように、事前の対策を進めておきましょう。


  

3月の健康管理目標──従業員の皆さんへ

●花粉症対策に取り組もう

飛散量は、広い範囲で例年より多い

 

 日本気象協会による花粉飛散予測が発表されました。

 

 これによると、スギ花粉のピークは早いところで2月下旬から始まるようです。

 

 一方、ヒノキ花粉のピークは、3月中旬から4月上旬にかけて迎えると予測されています。

 

 また、飛散量は、広い範囲で例年よりおおくなり、四国と近畿では、例年の2倍以上になると予測されています。

 

 花粉症は、運転にも少なからず影響をおよぼし、過去にはくしゃみによる交通事故も発生しています。花粉症の方は、早めに花粉症対策に取り組みましょう。

 


※この記事は、以下のサイトを参照しました。

 ●2025年 春の花粉飛散予測(第3報)(日本気象協会)

  

その他の管理・指導項目

■春の全国交通安全運動の準備

 春の全国交通安全運動が4月6日(日)から15日(火)までの10日間に渡って実施されます。

 事業所では、地域の交通関係団体の主催する活動などに積極的に参加するため、運転者啓発資料の入手など交通安全運動の準備を進めましょう。

 

 今年の運動の全国重点として、 

  1. こどもを始めとする歩行者が安全に通行できる道路交通環境の確保と正しい横断方法の実践
  2. 歩行者優先意識の徹底とながら運転等の根絶やシートベルト・チャイルドシートの適切な使用の促進
  3. 自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守の徹底

があげられています。

 

 また、事業所では、引き続き飲酒運転根絶に向けた取組みを推進することが望まれます。 


 信号がない横断歩道で歩行者の横断を優先するなど、交通ルール遵守の徹底が重要です。

 

 また、通勤で自転車やキックボードなどを利用する従業員が増えていると考えられます。自転車などのヘルメットの着用は努力義務ですが、非着用の場合は事故時の致死率が高いので、全員が規格にあったヘルメットを着用するように呼びかけましょう。

 

 なお、交通事故死ゼロを目指す日は、4月10日(木)に設定されています。

 

 詳しくは、内閣府のWEBサイトを参照してください。 

■車の登録、検査事務は早めに実施しよう

年度末の車検場は大混雑します

 

 年度末に向けて、社有車の検査、新車登録事務が必要かどうか早めに調査し、手配・実施しておきましょう。

 

 とくに3月は例年、運輸支局の検査・登録窓口が混雑を極めて非常に時間がかかります。申請手続き等は、早めに済ませておきましょう。

 

 検査予約はインターネットでも可能です。

   → 自動車検査インターネット予約システム
   → 軽自動車の検査予約システム 

自動車検査予約システム

  

事業用自動車の運行管理者の皆さんへ

■改正貨物自動車運送事業法の施行について

改正トラック法 令和7年4月1日施行

 

 従前より貨物自動車運送業においては、多重下請構造や口頭による運送契約の締結等が、適正な運賃・料金の収受に当たっての大きな課題となっていました。

 

 そうした課題に対応するため、今般、トラック法が改正され、令和7年4月1日に施行されます。

 

 これにより、

  • 運送契約締結時等に交付する書面への記載事項
  • 運送利用管理規程の作成義務及び運送利用管理者の選任義務の対象となる事業者が行う貨物自動車利用運送の規模
  • 実運送体制管理簿の作成対象となる貨物の重量の下限

といったことが定められました。

 

 詳しくは、国土交通省のWEBサイトを参照してください。


  

令和7年3月の安全運転管理ごよみ(March/2025.3)

日  付 行 事 等

 1日

 ~31日

・自殺対策強化月間──政府は、毎年3月を自殺対策強化月間に設定し、啓発活動や支援策を重点的に実施しています。悩みを抱えた人たちに広く支援の手を差し伸べていくことにより「誰も自殺に追い込まれることのない社会」を目指しています。事業所でもストレスチェックなどを活用して、自殺のない職場をめざしましょう。

 1日

  7日(金)

・車両火災予防運動(春季全国火災予防運動)──消防庁と 国土交通省の共同主唱。車両交通の関係者や利用者の火災予防意識の高揚と車両火災防止のため、全国火災予防運動とあわせて同期間に実施されます(車両火災原因のトップは排気管ですが、大型バス等では電気系統の劣化等も多くなっています)。

 また、コロナ禍で使用機会の増えている消毒用アルコールの安全管理の徹底をすすめ、バスの車内放置などに留意しましょう。

 1日

  8日(土)

・女性の健康週間──厚生労働省では、毎年3月1日から3月8日までを「女性の健康週間」と定め、女性の健康づくりを国民運動として展開しています。詳しくは同省のWEBサイトを参照してください。

 3日

・ひな祭り(桃の節句)/耳の日

 5日(水)

・日本初のスクランブル交差点が設置される──1968(昭和43)年3月5日、熊本市に子飼交差点に日本で初めて設置されました。市電を含む複雑な信号制御のため、万年渋滞し混乱する交差点でしたが、スクランブルの導入により渋滞が一気に解消したと評判になり、全国に波及しました。

 

・啓蟄

 (木)

「36協定」の日──すべての職場における「時間外・休日労働に関する協定」=「36(サブロク)協定」を見直してより良い働き方を実現するため日本労働組合総連合会(連合)が制定。労働基準法の改正に伴い、時間外労働(残業)の上限規制を守るよう訴えています。

 7日

消防記念日

 7日(金

・第18回交通科学シンポジウム開催 (日本交通科学学会)

 テーマ「緊 急 車 両 に 備 え る 反 射 材」

 日時/13:30~16:30(受付開始13:00)

 於/くるまプラザ(日本自動車会館内/東京都港区芝大門 1 丁目)

 参加費無料(定員先着70名)/申込み締切:3月3日(月)

 申込み先/ jcts-office@umin.ac.jp (e-mail)

 8日(土)

国際女性デー─国連は1975年(国際婦人年)以来この日を「国際婦人デー」と定め、国連事務総長が女性の十全かつ平等な政治・社会参加の環境を整備するよう、加盟国に対し呼びかけています。近年はこの日に合わせた#MeToo運動の集会や性別を問わない性被害者に関する講演会なども企画されています。

 11日(火

・東日本大震災の日──2011年の震災から12年がたちました。政府主催の追悼式典のほか合同追悼式などが被災地を中心に実施されます。

 11日(火

3月の製品安全点検日

 経済産業省は、毎月第二火曜日を「製品安全点検日」として製品の安全な使用法やリコール製品等について情報提供・注意喚起を行っています。

 14(金)

・ホワイトデー

 ~16日(

令和6年度 運行管理者第2回CBT試験──全国47都道府県の指定会場で、コンピュータの画面上の問題に答える形式での受験です。詳しくは、公益財団法人 運行管理者試験センターのWEBサイトを参照してください。

17(月)

2024年分の所得税および復興特別所得税の確定申告

 18(火)

・世界睡眠デー(World Sleep Day)──世界睡眠医学協会によって3月の第3金曜日に制定され、睡眠医学の教育促進など睡眠関連の知識を広める運動を行う日です。日本では独自に、3月18日と9月3日を「睡眠の日」と定め、前後1週間を睡眠に関する啓発活動を行っています。

 20日(

・春分の日

 23日( 世界気象デー──1950年のこの日に世界気象機関条約が発効したことを記念して世界気象機関(WMO)が制定しました。今年は「早期警告と早期行動。災害リスク低減のための水文科学および気候情報」がテーマとなっています。

 (World Meteorological Day)。

    
 3月上旬 ・令和6年中労働災害の動向について厚生労働省
 ~3月末

・2025年度の「安全衛生標語」募集──陸上貨物運送事業労働災害防止協会。「荷役」「交通」「健康」の3部門で募集し、秋に開催する全国大会で顕彰。締切は3月31日(月)、詳しくは、同協会のWEBサイトを参照。

 2024年12月 

 4月30日

・令和6年度 安全衛生教育促進運動──中央労働災害防止協会(中災防)が提唱し展開する活動。年間計画を定めて、雇入れ時教育、特別教育などの義務付けを踏まえ安全衛生教育の確実な実施を促しています。教育は正規従業員だけでなくパートタイマーや期間従業員にも必要であることを強調しています。

 3月上旬

・令和6年中の交通事故発生状況(警察庁)

 3月下旬

2025(令和7)年使用の交通安全スローガンポスターデザイン入選作の発表

 (毎日新聞社

2月下旬~3月

・2024年 賃金構造基本統計調査結果=賃金センサスの発表

  (厚生労働省)

 

 ◆3月の日没時刻 国立天文台 暦計算室による)

1日(金

福岡 18:15

大阪 17:54

東京 17:36

札幌 17:24

15日(金

福岡 18:26

大阪 18:06

東京 17:48

札幌 17:41

31(日

福岡 18:38

大阪 18:18

東京 18:02

札幌 18:00

早めのライト点灯で事故防止
「早めにつけよう おもいやりライト運動に
 取り組みましょう!

 3はどんどん日が長くなって日の入り時刻が6時台の地域が増えてきますが、雨の日も増えため、夕方は暗い天気が続くことがあります。

 雨模様の午後は昼間でも薄暮時のような暗さとなりますので、迷わずにライトを点灯し、自車の存在をアピールしましょう。

 また、暖かくなって歩行者や自転車などが増える時期です。夕方に見落とす危険が増しますので、ライトで警戒を与えることは重要です。

  

 あなたが点灯することで歩行者や自転車などからもあなたのクルマが確認しやすくなります。 

「おもいやりライト運動」は、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯をドライバーに呼びかけて交通事故を削減する運動です。全国で点灯活動を展開する運転者が増えています。


 詳しくは、おもいやりライトのサイトを参照してください

 

 JAF(日本自動車連盟)も早期ヘッドライト点灯キャンペーンを展開しています。
 JAFのインターネットWEBサイトではライト点灯
に関して様々な情報提供が行われます。

 ※詳しくは JAF Safety Light のサイトを参照してください

 

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