高速道路では、落下物による思わぬ重大事故が後を絶ちません。全国の高速道路では、年間約36万件にも及ぶ各種落下物が報告されています。
1日あたり約986件。およそ、90秒に1件の割合で、車から何かが落ちている計算となります。
高速道路では、故意、または過失であっても、物を落とせば道路交通法違反となり、落とし主には懲役か罰金が科せられます。
そこで本作品では、高速道路で発生したある死亡事故を図解や実験映像で検証しながら、高速道路での落下物事故防止を強く訴えます。
周りの人々の安全はもちろん、自らの命や財産を守るためにも、こうした予期しない事態に対処する方法を知っておく必要があることを訴えます。
推薦:一般社団法人日本交通安全教育普及協会
監修:安全教育研究所所長 星 忠通
制作:映学社
カラー約18分
道路交通法では、直前を走る車が急停止しても、追突を避けることのできる距離(=安全な車間距離)を保って走行するように定められている。
どの程度の距離を保てば安全なのかをCGで詳しく解説し、車間距離の確認方法についても解説する。
まずは安全な場所に車を止め、道路緊急ダイヤル♯9910に電話をして、必ず通報する。大変危険なので、ドライバーが落下物を取りに行くことは決して行ってはならない。
寄せられた情報は、すぐに道路管制センターを通して高速道路の掲示板に表示される。そして、高速道路パトロールカーが現場に急行し、落下物の除去を行う。
これは特別な訓練を積んだ隊員でなければできない危険な作業である。ここでは、隊員が落下物を回収している貴重な映像を紹介する。
高速道路株式会社(NEXCO3社)が全国で処理した落下物の件数は、1年間におよそ36万件。それらの中で多くを占めるのが、布類、プラスチック類、自動車部品、木材類だ。
布類やプラスチック類は重量が軽いため、風圧で簡単に飛ばされてしまう。自動車部品は、バーストしたタイヤやバンパー、ミラーなど、整備不良の車から落下するケースが多い。
木材類は、「大きくて重いから簡単には飛ばない」というドライバーの先入観により、しっかり固定されていない場合によく落下する。
実際は、10キロぐらいある重たい板でも容易に飛んでしまうため、飛散防止措置を怠らないことが重要だ。
荷台に荷物を積む際は、積み荷を均等にしてロープでしっかり固定し、シートで覆うことが重要だ。
シートで覆わずに高速走行すると、ロープが緩んだり、積み荷のバランスが崩れて落下することがある。その様子を実験映像で捉えていく。
高速道路では決して油断せず、心を引き締め、より一層の安全運転を心がけることが大切である。
◆コード 6110
◆仕様 DVD(字幕選択式)
◆価格 71,500円(本体65,000円+税・送料弊社負担)
◆制作年 2018年
◆制作 株式会社映学社