交通事故発生の大きな原因のひとつに、ドライバーの死角の問題があります。
死角には車の構造上どうしても生じてしまうもの、街の中の駐停車車両や植え込み、看板などから生じるものもあります。
特に、交差点の通行時においては、多くの死角が存在していると認識しておくことが、安全運転には欠かせません。
交差点の死角に潜む危険を予測してハンドルを握ることが、すべてのドライバーに求められているのです。
本作品では、交差点の中で具体的にどのような死角があるのか、どうすれば事故を回避できるのか再確認し、事故防止を訴えかけます。
この映像によって、一人でも多くのドライバーが、死角に対する正しい認識を持ってハンドルを握り、安全運転を心がけていただけることを願います。
制作:映学社
カラー 約19分
交通事故件数を道路形状別で見た場合、半数以上を占めている「交差点及び交差点付近の事故」。
今回はそこに焦点を当て、事故の一因ともなる様々な「死角」の危険性を取り上げ、安全運転のためのポイントについて考える。
交差点の通行においては、多くの死角が存在する。ドライブレコーダーの映像で衝突場面の事例を見ながら、事故の危険性を確認していく。
1・信号機のある交差点を右折する際に起きた「サンキュー事故」
対向車線の安全確認はもちろん、対向車線が渋滞している場合や、右折待ちの対向車がある場合、対向車に隠れて見えないバイクなどを予測し警戒する。
そしてより慎重に、焦らず、急がず右折することが重要だ。
2・右折先の横断歩道を車と同じ方向に通行する歩行者と接触した事故
この事例に共通する問題点は、「交差点をショートカット気味に右折」「速度が出ている」点である。
右折するときは、あらかじめできるだけ道路の中央により、交差点の中心のすぐ内側を徐行する。
また、対向車線に対する慎重な安全確認のほかに、右折先の横断歩道上やその周辺に対しても、安全確認を行うことが大切である。
3・自動車が左折する際、車の左側を走っていた自転車やバイクと接触した事故
交差点の左折時においては、あらかじめ左側端に車を寄せること、そして左側後方に対する安全確認は、必ず目視で確認することが基本である。
4・信号機のない交差点で自転車と衝突しそうになった事故
油断せず、常に正しい一時停止を実践し、出会い頭の事故を起こすことがないよう、十分注意する。また、一時停止標識の有無に関わらず、見通しの悪い交差点では、交差道路に対する危険の予測と、死角を意識した安全確認の徹底が必要だ。
5・見通しの良い交差点で起こった「コリジョンコース現象」による事故
人間の視野の特性や、死角などが影響すると言われる「コリジョンコース現象」。対策として、交差点手前から、意識的に首を動かして左右を確認する、交差点に近づいたところで減速し、さらに周囲の安全を確認する、といったことが大切である。
◆コード 6171
◆仕様 DVD
◆価格 77,000円(本体70,000円+税・送料弊社負担)
◆制作年月 2022年
◆制作 映学社