飲酒運転は被害者や加害者はもちろんのこと、その周辺の人々にも悲劇をもたらします。
本作品は、主人公が起こした飲酒運転による死亡事故が地域や勤務先、また一緒に飲酒をした友人や飲食店の店主などを巻き込み、周辺者の責任も描いたドラマです。
出演:布川敏和 他
法令指導:弁護士 千葉 博
推薦:(財)全日本交通安全協会
制作:新生映画株式会社
カラー23分
家族に恵まれ、仕事も順調と順風満帆な人生を歩んできた会社員平田が、仕事の帰りにふとした気の緩みから飲酒運転をし、死亡事故を起こしてしまう。
被害者が近所の顔見知りであり、また、次の日に得意先に直行するため会社の車を運転しての事故であったため、地域・勤務先をも巻き込み波紋が広がっていく。
このドラマでは、本人のみならず、一緒に飲酒をした友人や飲食店の店主など周辺者の責任も描き、飲酒運転は絶対にしてはならない、させてはならない、許されない犯罪であると訴える。
会社のホープとして期待され、家族にも恵まれて幸せいっぱいの平田は30年ローンを組み、家を新築した。
ある日、市役所に勤める親しい友人西川から、海外研修に出ると電話があり祝杯をあげることにした。次の日は朝から得意先に出かけなければならず、普段営業に使っている会社の車に乗り、平田の後輩浅井が経営する飲食店の駐車場に車を止める。
最初は運転代行を頼むつもりでいたが、酒がすすむにつれ運転代行のことはすっかり頭から消えていた。
西川に駅まで送ってくれるように頼まれ、彼を送った後、交差点の赤信号を見落とし通行の若い女性を轢いてしまう。女性は近所の顔見知りで数日後に死亡してしまう。
平田の家族は近所の人たちの冷たい視線に晒され、また社用車で事故を起こしたため、会社にも社会的、経済的に迷惑をかけたことで、平田は懲戒免職となる。
やがて、周囲の非難に耐えきれず妻は子どもを連れ、家を出てしまう。
平田は自動車運転過失致死罪と道交法の併合罪に、西川は要求依頼同乗罪に、店主の浅井は酒類提供罪にそれぞれ問われたが、浅井が起訴猶予になった他は、西川に執行猶予付きの判決、平田には厳しい実刑判決がくだされた。
その後、遺族は3人を民事裁判で訴えた。この事故は単に加害者被害者のみならず、多くの人を呑み込んでいった。
◆コード 6004
◆仕様 DVD(字幕選択式)
◆価格 77,000円(本体70,000円+税・送料弊社負担)
◆制作年 2010年7月
◆制作 新生映画株式会社