2012年1月 「今日の安全スローガン」
── 走る前 心も車内も 整理整頓 ──
運転中に車内が散らかっていると、物を探すことになり注意が散漫になります。また、考え事や、悩み事を抱えて運転をすることも危険です。車内も心も整理整頓してから運転を始めるようにしてください。
── 雪の朝 踏切手前の スリップ警戒 ──
雪の降った朝など、踏切の手前でブレーキを踏んでスリップし、停止できずに踏切内に侵入して列車と衝突するといった事故が発生しています。車も歩行者もいない郊外でスリップして雪山に当たるのとはわけが違います。踏切近くでは、とくに慎重な操作を心がけ、かなり手前で停止するつもりで早めに減速しましょう。
──ハットした そのとき気づこう 危険の芽──
前車に追突しそうになってヒヤリ・ハットしたときなどは、何がそうさせたのかよく考えて、自分の運転を反省するよい機会です。仕事の段取りをイメージしていたとか、後方の車が気になっていたとか、事故に結びつきそうな危険の芽に気が付いて、自分で摘んでいきましょう。
──事故を呼ぶ 「はず」と「つもり」と「面倒だ」──
事故は人間心理の落とし穴から起こることが多いのです。「相手はこちらの合図に気がついたはず」「歩行者は横断を待つつもりに違いない」、といった思い込みや、「もう一度見るのは面倒だな」という心理が思わぬ事態を招きます。憶測ではなく、確実な根拠で行動しましょう。
──歩行者が 行くまで離すな 目と心 ──
歩行者が横断中に引きかえしたり、高齢者の場合つまづいて転んでしまうこともあります。もう横断し終えるだろうと目を離して見込み発進をしたり、スピードを上げたりすると、歩行者と衝突することがあります。歩行者から目を離すのは動静不注視と言って立派な交通違反です。
── 大丈夫? そう思ったら 引き返せ ──
この季節は突然雪になったり、標高の高い道路では気温が下がって凍結したりします。「このまま走っていったら怖いな」と感じたら、会社に連絡をして状況を伝え、代替ルートを選択するか、引き返すようにしてください。運転は臆病なくらいでちょうどよいのです。
── 休み明け 交通事故の 注意日です ──
休み明けは、生活リズムが乱れてボンヤリしていたり、レジャーなどで疲れてしまって運転に集中できていないことが多くなります。「休み明けは 危ない」といった意識を忘れないようにしてください。
── 最警戒 神出鬼没の 自転車を ──
自転車はスピードがでる上に、安全確認をせずに飛び出してくることも多く、発見したときには避けることが難しくなります。ですからまず、自転車を最も警戒するようにしてください。そうすれば、自然にスピードも落とすことになりますし、確認の範囲も広がり、歩行者の飛出しなどにも対応できるようになります。
── 車線変更 死角の確認 確実に ──
車線変更するときには、サイドミラーの死角を目視で確実に確認してください。自分の運転する車の死角がどこにあるかを理解しておくことも大切です。
── 来ないはず 決めつけないで もう一度 ──
いつも閑散とした交差点、何も見えないときには「ここは滅多に車など来ない」と思い込んで、安全確認もおざなりに、一時停止や徐行をしないで通過しがちですが、そんなとき、いきなりバイクなどが飛び出してくることがあります。もう一度、安全確認をする心の余裕をもちましょう。
── 夜道では 上向きライトの 点灯を ──
暗い夜道で下向きライト(ロービーム)で走行していると40メートル先しか確認することができません。上向きライト(ハイビーム)に切り替えれば100メートル先まで確認できますから、夜間はできるだけ上向きライトで走行してください。ただし、前方から車が接近してきたときは下向きライトに切り替えてください。
── 正しい合図 道路を使う 基本です ──
運転は自分一人でしていると考えてはいませんか?運転は周りのドライバーと協調しながら行なうものです。ですから、ウインカーを出さずに曲がったり、ハザードランプを点滅させずに停車したりすると周りのドライバーには大変な迷惑となります。正しい合図は道路を使う基本なのです。
── 左折時は サイドミラーを 2度確認 ──
左折時の典型的な事故として、二輪車の巻き込み事故が揚げられます。左折するときにはサイドミラーをみて、二輪車が来ていないかを確認し、ハンドルを切る前にもう一度サイドミラーをみて本当に二輪車がいないかを確認するようにしてください。
── 無事故でも 明日の保証は ありません ──
たとえ今まで無事故であっても、明日事故を起こさないという保証はどこにもありません。常に油断することなく運転するようにしてください。
── 疲れたら 運転厳禁 眠りましょう ──
風邪を引いて熱を出して運転したり、眠たくなるクスリを飲んで運転するのは大変危険です。それで事故を起こせば、あなたはもちろん、社会にも莫大な迷惑をかける事になります。つまり、体調が悪い人は車を運転する資格がないのです。早く休んで体調の回復に努めてください。
── キレイな車 キレイな心で 優しい運転 ──
まずは、車をキレイにすることを心掛けてください。そうすれば心がスッキリしますし、車を大切にしようという気持ちが生まれ、優しい運転になって、安全にも燃費にも良い影響を及ぼします。
── この一年 必ず無事故で 安全運転 ──
新しい年が始まりました。いろいろな目標を立てている人も多いかと思います。運転も「後方の確認をより確実にする」といった目標を立ててみてはいかがでしょうか?ひとつ目標を立てて実行していれば、他の行動も変わってきます。それが今年1年の無事故につながるのではないでしょうか。